
【大引け概況】
19日の日経平均株価は反落し、前日比229円63銭安の1万5967円17銭で終えた。外国為替市場で為替が1ドル=112円台後半へと円高傾向に振れるなか、週末ということもあって、主力株中心に目先利益確定を急ぐ動きに押された。前日に大幅高となった反動も加わり、幅広い銘柄に利益確定売りが優勢となった。
輸出株の代表であるトヨタやマツダなど自動車株が下落。原油相場への警戒感もくすぶり、資源関連銘柄にも値下がりが目立った。
20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議や中国の全国人民代表大会、欧州中央銀行(ECB)理事会などが来週以降に予定される。金融資本市場の安定に向けた対応が打ち出されるとの期待がある一方、市場では南シナ海を巡る中国と米国の対立が妨げになるとの見方もある。それらの結果を見極めたいとの雰囲気が、買い手控えムードにつながった面もあった。
JPX日経インデックス400は反落し、終値は前日比162.10ポイント安の1万1688.54だった。
東証株価指数(TOPIX)も反落し、19.38ポイント安の1291.82で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆2775億円、売買高は22億9146万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1471と、全体の76%を占めた。値上がり380、変わらずは88銘柄だった。
個別では、ソフトバンクやファストリ、京セラなど、日経平均への寄与度の大きい銘柄の下げが目立った。転換社債を発行する日写印や、減益決算を発表したトレンドが大幅安となった。国際石油開発帝石、エイチ・アイ・エス、テンプホールディングスも安い。
一方、日本エンタープライズ、サイバネットシステムはストップ高に買われた。好業績観測が出たNTTドコモが上昇。KDDIやブリヂストンが上げた。東建物の値上がりが目立った。日本CMK、スカパーJSATホールディングス、ダブル・スコープなども高い。
東証2部株価指数は小幅ながら5日続伸した。大引けの2部指数は、前日比2.39ポイント高の4107.59となった。個別銘柄ではぷらっと、くろがね工作所がストップ高。アップルインター、バナーズ、ピーエイ、朝日インテクが上昇した。半面、日精鉱、アートSHDやラオックスが下げた。

日経ジャスダック平均株価は反落した。終値は前日比9円89銭安の2306円20銭だった。大型株に加えて中小型株の売りを増やした。好材料で物色された銘柄もみられたが、主力株の下落が響いた。午後の取引で下げ幅を拡大したものの、その後はじりじりと下げ渋った。
プロパストやエンジャパン、セプテニHD、シノケンGなど外部要因に振られにくい銘柄が上げ幅を広げたことが一因となった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で334億円と2015年11月4日(282億円)以来およそ3カ月半ぶりの低水準だった。売買高は1億1083万株だった。
個別銘柄ではネクストウェア、テクノホライゾン、マクドナルドやカルナバイオ、ハーモニックが下げた、半面、日エンターと資本業務提携したスマートバリューは終日買い気配だった。三信建設がストップ高。博展、日本アイエスケイ、ラクオリア創薬、研創、3Dマトリックス、オーネックスも値上がり率上位に買われた。
東証マザーズ指数は5日続伸した。終値は前日比13.55ポイント高の792.79だった。午前の取引では売り優勢だったが、後場に入ると主力株が軒並み上昇に転じ、相場を押し上げた。個別銘柄ではショーケースTV、マイネット、メドレックがストップ高。そーせいやミクシィ、サイバダインが上げた。半面、アマナ、インフォテリやヘリオス、ラクーン、ITbookが下げた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
15,967.17 |
-229.63 |
日経平均先物 |
15,980.00 |
-260.00 |
TOPIX |
1,291.82 |
-19.38 |
TOPIX先物 |
1,295.50 |
-17.50 |
東証2部指数 |
4,107.59 |
2.39 |
JASDAQ |
2,306.20 |
-9.89 |
マザーズ |
792.79 |
13.55 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2291460 |
2277522 |
東証2部 |
127140 |
28850 |