02月19日 相場概況(前引け)

【前引け概況】
19日午前の日経平均株価は反落し、前日比360円57銭高の1万5826円23銭で終えた。
東京株式市場は、売り先行で始まりその後も次第安の展開となった。前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック指数ともに4日ぶり反落となったことや、為替が取引時間中にドル安・円高に振れたことなどを嫌気して、主力輸出株中心に目先の利益を確定しようとする動きが広がった
日経平均は朝方に前日比の上げ幅が500円に迫る場面もあったが、次第に伸び悩んだ。外国為替市場で対ドルの円相場が下げ渋ったのが重荷となった。新規の買い材料が乏しく、上値では戻り待ちの売りが出た。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆320億円、売買高は10億9392万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は194、値下がりは1680、変わらずは63だった。
個別では、HISが大幅安。子会社のハウステンボスが減益決算を発表し、連結業績が低迷するとの懸念から売りが出た。村田製やアルプス、TDKなどの値下がりも目立った。
一方、ANAHDは上昇。羽田空港の米国向け発着枠を巡る日米当局の合意が買い材料になった。NTTドコモや三井不も上げた。
東証2部株価指数は5日ぶりに反落した。前引けの2部指数は、前日比19.19ポイント安の4086.08となった。
個別銘柄では、サイバーコム、トレックスセミ、アートSHDや朝日インテクが下げた、一方、くろがね工作所がストップ高。ラオックスとアップル、バナーズが上昇した。

【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は反落した。前引けは前日比16円67銭安の2299円42銭だった。日経平均株価が軟調に推移し、不安定な投資家心理が改めて弱気に傾いた
日経平均が下げ幅を広げるなか、内需関連株が多く原油相場や円相場の影響を受けにくい新興市場の下げは比較的小幅だった。
個別株では日銀のマイナス金利政策を受け、金庫販売が伸びるとの思惑で日本ISKが大幅高となった。好材料が出た医薬品や情報・通信株の物色も目立った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で174億円、売買高は5990万株だった。個別銘柄ではテクノホライゾン、イメージワン、マクドナルドやカルナバイオ、セプテニHDが売られた、半面、博展、ラクオリアや3DMが買われた。
東証マザーズ指数も反落した。前引けは前日比8.81ポイント安い770.43だった。地合いの悪さを映し、そーせいやミクシィ、サイバダインなど主力株が下落した。アマナ、ヘリオス、ITbook、インフォテリが売られた。半面、ショーケースTVがストップ高。アンジェスやベステラが上昇した。