02月19日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
19日の日経平均株価は1万6000円を挟んだもみ合いとなりそう。
日経平均株価予想レンジは、1万5700円-1万6200円。
為替相場は、円高に振れている。週末要因も重なり、主力の輸出関連を中心に軟調な展開も予想される。
足元戻り基調にあり、パニック的な売りに押されない限りは週足陽線の可能性は高い。
1万6000円がサポートとなるかどうかが注目される。国内、海外とも取引時間中の材料は少なく、為替に一喜一憂の展開か。ドル円が112円台に入るような動きとなった場合には、下げ拡大の展開が想定される。ただ、下は5日線(1万5812円)が一定のサポートとして機能するだろう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り810万株、買い1000万株で、差し引き190万株の買い越し。買い越しは3営業日連続。金額は売り越し。
売りセクターに、食品、精密、小売、情報通信、REIT、薬品、機械、電機、銀行など。買いセクターに、サービス、電機、ゴム、自動車、情報通信、銀行、その他製品など。
■ラクオリア薬<4579>
同社が創製し米アラタナ社に導出した「EP4きっ抗薬」が欧州で動物薬として承認申請、マイルストーン達成で一時金を受領へ
■タケエイ<2151>
神奈川県横須賀市での都市型バイオマス発電事業の検討を開始
【予定】
19日(金)
【国内】
12月全産業活動指数(13:30)
1月日本製半導体製造装置BBレシオ
《決算発表》
アップル、日研紙、報国鉄、ハマイ、佐渡汽
【海外】
英1月小売売上高(18:30)
米1月消費者物価指数(22:30)
ユーロ圏2月消費者信頼感(20日0:00)
《決算発表》
ディア
休場:インド
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります

【NY概況】
18日のNYダウ平均は4営業日ぶりに反落した。終値は前日比40ドル40セント安の1万6413ドル43セントだった。前日まで大幅に上昇していたため、買い一服感が強まった。原油先物相場が軟調に推移したことも重荷となり、米株式には売りが優勢だった。
ダウ平均は前日までの3日間で800ドル近く上昇しており、戻り待ちの売りが出やすかった。小売り大手のウォルマート・ストアーズが公表した四半期決算が市場の失望を招き、小売株の一角に売りが広がった。NY原油先物相場が一時下げに転じたことも米株式相場を押し下げた。
ダウ平均は前日の終値を挟んだ動きに終始し、方向感に乏しかった。
この日発表された週間の米新規失業保険申請件数は市場予想に反して改善し、2月のフィラデルフィア連銀の製造業景況感指数も前月からマイナス幅が縮小した。ただ、株式相場への影響は限られた。
ナスダック総合株価指数も4日ぶりに反落し、前日比46.528ポイント安の4487.537で終えた。
業種別S&P500種株価指数は全10業種のうち8業種が下げた。「エネルギー」や「ヘルスケア」「一般消費財・サービス」などが下落。一方で「公益事業」と「電気通信サービス」は上げた。
個別では。米食品スーパー大手ホールフーズ・マーケットなど他の小売株にも売りが及んだ。
15年10~12月期決算で最終損益の赤字幅が大幅に拡大したカジノ運営大手のMGMリゾーツ・インターナショナルも下落。金融大手のゴールドマン・サックスやアップルへの売りが目立った。
一方で、IBMが大幅高となった。医療データを分析する企業を買収すると発表し、収益拡大を期待した買いが集まった。中国企業への身売りで合意した電子・情報機器販売のイングラム・マイクロも買収価格にさや寄せして急伸した。ダウ平均では日用品のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)などが上昇した。
NYダウ工業株30種(ドル)
16,413.43 -40.40
S&P500種
1,917.83
ナスダック
4,487.537 -46.528
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は4営業日ぶりに反落し、1万6000円を下回った。3月物は前日比95円安の1万5955円で終え、同日の大阪取引所の終値を285円下回った。米株式相場に連動する形で売られた。
この日の3月物の安値は1万5920円、高値は1万6330円。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
15955 ( -285 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
15975 ( -265 )
( )は大阪取引所終値比
イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 5971.95(-58.37)
フランス・パリ株価指数
CAC40 4239.76(+6.29)
ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 9463.64(+86.43)