02月17日 相場概況(大引け)

【大引け概況】
17日の日経平均株価は3日ぶりに反落し、前日比218円07銭安の1万5836円36銭で終えた。方向感が定まらず、前場と後場で地合いが大きく変化し、目まぐるしく上下に振れる展開となった。
前日の米国株市場ではNYダウが大幅続伸となったものの、東京株式市場は前日の引け味の悪さに加え、為替の円高が輸出株に売りを誘い、朝方は安く始まった。その後は年金買いなどが観測されるなか、日経平均は一時160円高に切り返す動きだった。
しかし、実需の買いは限定的で、取引時間中に一段と円高が進んだのを横目に、先物に仕掛け的な売りが出て後場は一転大きく下値を模索する波乱展開を余儀なくされた。
今週に入ってからの2営業日で日経平均は大幅に上昇したが、株価の戻しほどは投資家心理の改善は進んでいないとの見方があった。中国が南シナ海に地対空ミサイルを配備したとの報道など、悪材料が出ると敏感に反応する地合いは変わっておらず、午後に入ってからは個人投資家の売りも増えたという。日経平均の下げ幅は一時400円を超える場面もあった。
内閣府が発表した2015年12月の機械受注や1~3月の見通しは全体的に強い数値を示したものの、一部の業種に弱さがみられ、先行きに対する警戒感も聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)の構成銘柄である東証1部の大型株に売りが目立った。
JPX日経インデックス400は3日ぶりに反落。終値は前日比135.18ポイント安の1万1586.63だった。TOPIXも3日ぶりに反落し、14.61ポイント安の1282.40で取引を終えた。
東証1部の売買代金は概算で3兆1136億円。売買高は28億4008万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の56%にあたる1087、値上がりは729、変わらずは120だった。
業種別では、情報通信が上昇率トップ。空運と2セクターのみが上昇。一方で、鉱業が下落率トップとなり、石油石炭も冴えない。また、保険、医薬品、鉄鋼、繊維、建設、非鉄、銀行、陸運などが冴えない。
個別では、円高進行を受け、トヨタや富士重が下落。主力株のファストリやファナック、ソニーも売られた。三菱UFJや野村など金融株も下げた。国際石油開発帝石が大幅安、三陽商会、アイスタイル、日新製鋼なども値を下げた。鉱業や保険、医薬品、鉄鋼株も安かった。半面、ソフトバンクが大幅高。16年12月期が過去最高益になるとの見通しを発表したクボタは逆行高。村田製、NTT、さくらネット、日電産、JALも買われた。
東証2部株価指数は小幅に3日続伸した。大引けの2部指数は、前日比4.21ポイント高の4034.48となった。個別銘柄ではサイバーコム、阿波製紙、アルチザがストップ高。アートSHDと朝日インテク、ピクセラ、鳥貴族、PALTEKが上げ、菊水化、ぷらっと、ラオックスと象印が下げた。

日経ジャスダック平均株価は3営業日ぶりに反落した。終値は前日比13円61銭安い2284円64銭だった。新興企業銘柄も売りが優勢となり、マクドナルドなどの主力株が下げ、買い手控えムードを高めた。相場全体の影響を受けにくい内需関連株の中には個別材料を好感した買いが入り、底堅く推移した銘柄もあった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で392億円、売買高は1億3118万株だった。個別には、個別銘柄では雑貨屋BLがストップ安。ソリトン、クルーズやアイサンテク、FVCが下落した。半面、ハイパーがストップ高。ネクストウェア、シハーモニックやセプテニHD、サン電子は上昇した。
東証マザーズ指数は3日続伸した。終値は前日比13.10ポイント高い744.12だった。個別銘柄ではレアジョブ、アンジェス、鎌倉新書、ヒューマンウェブ、PCIHD、メディアドゥ、マイネットなどがストップ高。そーせいやジグソー、サイバダインが上昇した。半面、アクロデア、NVC、インベスCやFFRI、インフォテリが下落した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
15,836.36 |
-218.07 |
日経平均先物 |
15,740.00 |
-300.00 |
TOPIX |
1,282.40 |
-14.61 |
TOPIX先物 |
1,275.00 |
-20.50 |
東証2部指数 |
4,034.48 |
4.21 |
JASDAQ |
2,284.64 |
-13.61 |
マザーズ |
744.12 |
13.10 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2840080 |
3113666 |
東証2部 |
102160 |
21353 |