02月17日 相場概況(寄り付き)
【10時現在の概要】
17日日経平均株価は前日比136円77銭高の1万6191円20銭で推移。
日経平均株価は上げ幅を拡大し、一時前日比160円高の1万6214円まで上げた。
安く始まるとの予想が多かったなか、取引開始後に節目の1万6000円を下回らなかった。下値の堅さに着目した買いが入っている。
15日に最大5000億円の自社株買いを発表したソフトバンクがこの日も一時13%高となるなど、主力株の上昇が相場を押し上げている。
市場では「年金の買いが入っているとの声も聞かれており、投資家は積極的に売りづらい」との声が聞かれた。
内閣府が発表した12月の機械受注統計は「全体的な数字は強いが、中身を細かくみると、製造業に弱さも垣間見られる」との見方があった。16年1~3月の見通しについては、未達に終わる懸念を指摘する声も聞かれた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も上げ幅を広げている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で7786億円、売買高は7億2624万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の78%にあたる1512、値下がりは337、変わらずは84だった。
業種別では33業種中26業種が値上がり。1位は情報・通信で、以下、海運、電気機器、空運と続く。値下がり上位には鉱業、石油・石炭、パルプ・紙が並んでいる。
日経平均プラス寄与度トップはソフトバンク で、日経平均を71.79円押し上げている。次いでKDDIが21.42円、TDKが8.24円、東エレクが7.26円と続く。
マイナス寄与度は18.44円の押し下げでファストリがトップ。以下、トヨタが5.06円、エーザイが4.16円、富士重が3.18円と続いている。
個別では、村田製やクボタが上昇。JALやパナソニック、さくらネットも買われている。海運や電気機器、機械株も高い。一方、トヨタやマツダなど自動車株が下落している。ファストリやJR東海、JTは売られている。
東証2部株価指数は3日続伸した。アートSHDや象印が上げ、菊水化や瑞光が下げた

■菊水化学工業<7953>
急反落。16日に同社の常務取締役である橘佳樹容疑者が不正競争防止法違反の疑いで愛知県警察に逮捕されたことから、これを嫌気する売りが出ている。以前勤務していた日本ペイントホールディングス<4612>の商品に関する営業秘密を転職先に持ち出した容疑。
■鎌倉新書 <6184>
ストップ高。本日場中に16年1月期の通期業績予想を上方修正している。売上高を10.76億円から11.45億円、営業利益を1.75億円から2.30億円とした。想定以上に葬儀事業・お墓事業の紹介手数料が好調に推移したことを要因。
■メディアドゥ <3678>
23日付で市場1部に市場変更すると発表した。
■ソネットMN <6185>
日経産業新聞が17日付で「東証マザーズ上場のインターネット広告会社、ソネット・メディア・ネットワークス(SMN)は、人工知能(AI)によるビッグデータ分析で、サイトの閲覧者ごとに、関心を刺激する広告を瞬時に割り出して配信するサービスを手がける」と報じた。
225先物はアムロ・日産・ドイツ・ニューエッジ・パリバ・メリル・日興が買い越し。
みずほ・バークレイズ・マネ・GS・モルスタ・UBS・カブコムが売り越し。
TOPIX先物はJP・UBS・モルスタが買い越し。
パリバ・メリル・クレディ・GS・みずほが売り越し。
外資系等は帝国ホテル(9708)、カルビー(2229)、日ビル(8951)、東エレ(8035)に注目。
テクニカル的には大東建託(1878)、BML(4694)、日光電(6849)、PCデポ(7618)、タカラトミー(7867)、タカラスタ(7981)、明和地所(8869)、寿(2222)、コカJ(2580)、カゴメ(2811)、大正製薬(4581)、ワタミ(7522)、木曽路(8160)、小田急(9007)、ベネッセ(9783)が動兆。