<兜町カタリスト>「ハクビシンは吉兆?」
日経1面の見出しは「配当3年連続で最高、上場企業株主還元を重視」の見出し。
15年度の配当総額は約10.8兆円(前期9.7兆円)。
業績好調という企業も多いが下方修正した企業の9割は計画通りの配当を維持する見通し。
因みに上場企業の約2割を保有している個人投資家に入る配当は約3兆円。
これが消費につながるかどうかは期待通りではないだろうが・・・。
ただ、この増配あるいは自社株買いの動きは、一方でROEの向上につながる。
マイナス金利で現金を持っているのは「罪深い存在」という指摘は日経「スクランブル」。
上場企業のキャッシュは100兆円。
もしも動くならばマインド好転。
そのままなら。やはり羹に懲りたDNAに変化はないということだろう。
かつてはキャッシュリッチという指標は良い経営指標だった。
今はキャッシュリッチが罪と言われるのだからやるせない気もする。
というか・・・。
血と涙の結晶のキャッシュを罪悪視されることは結構酷い。
資金繰りの苦労などないアナリストや市場関係者に言われることこそ「片腹痛い」という印象。
良さそうで良さそうでもないのが4カ国による原油増産凍結の話。
1月の生産は過去最高水準だったことから一部に失望感もあり原油先物価格そのものは下落しておりチグハグ。
それでも「原油下落での株高は原油と株の相関性の低下の可能性」と言う声もある。
原油に踊らなくなれば、また為替か債券が踊り始めるのだろうか。
今日の課題は3日続伸。
すでにロンドンFTは3日続伸となったがNYダウはまだ。
日経平均の今年初の3日続伸に期待はある。
因みに三菱UFJ、三井住友、みずほは昨日そろって今年初めて3日連続で陽線。
少しは明るい兆しになってきた。
金曜のみずほの約5億株の商いが反転へのひそかな狼煙でもあったのだろう。
ただ、12日現在の信用買い残は前週比2532億円減少し2兆6797億円。
約1年3か月ブリの水準まで減少した。
「処分売り」という言葉で修飾されているが事実は追い証発生による強制売却だろう。
死屍累々の結果が2532億円の減少という現実は重い。
一方で歓喜の声が聞こえるのは信用売り残の466億円の減少。
信用売り残は5125億円でこちらは1年9カ月ぶりの低水準。
12日に松井証券経由の売り方評価損率はプラス1.84%にまでなったのだからすさまじかった。
日経平均株価の25日移動平均からの乖離はマイナス4.6%。
第一次限界水準まで戻ってきた。
騰落レシオは70.27と低水準、。
サイコロは5勝7敗で41.7%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス5.277%。
買い方はマイナス18.591%(12日はマイナス25.9%)。
空売り比率は42%と増加。
日経VIは38.85と高止まりだがピークの50からみれば低下。
頑張っているのは東証REIT指数で41.46ポイント高の1822ポイント。
日経平均採用銘柄PERは14.03倍(EPSは1144円)。
昨日の東証1部単純平均はマイナス3.72円の2546.40円と下落していた。
いつも幸せな相場を運んでくれる個人的なアノマリーはハクビシンとの遭遇。
以前は1匹だったが、昨夜2匹になって自宅の庭を横切った。
人影を見ると一瞬立ち止まるのも一緒。
前回遭遇したのは昨年3月30日で1年ぶりに戻ってきてくれたのは吉兆と考えたいところ。。