02月16日 相場概況(大引け)

【大引け概況】
16日の日経平均株価は続伸し、前日比31円85銭高の1万6054円43銭で終えた。
前日に日経平均が1000円を超える上昇をみせた反動もあって朝方は利益確定売りが先行したものの、その後は買いが徐々に優勢となった。
前日の米国株市場は休場だったが、欧州株市場が総じて高かったことや、原油市況が目先底入れの兆しをみせていること、取引時間中は為替がドル高・円安方向に振れ、中国・上海株が堅調に推移したことなど、好条件が重なり、投資家のリスクを取る動きを後押しした
後場寄り付き後の上げ幅は一時300円を超えた。景気減速が懸念される中国で上海株が反発したことが買い手がかりになった。ニューヨーク原油先物が時間外取引で1バレル30ドル台を約1週間ぶりに回復したことも、前週に広がった運用リスクを避ける動きを弱め買い戻しを誘った。主要産油国であるサウジアラビアとロシアが16日にカタールで関係閣僚会合を開くと伝わり、減産合意に向けて前進するのではないかとの期待感が浮上した。
外国為替市場で円相場が1ドル=114円台と前日に比べ円安・ドル高方向に振れ、輸出企業の採算改善などを期待した買いが入った。世界金融システムへの不安後退を背景に銀行などの金融株が上昇し、買い安心感が広がった。取引終了にかけて買いが一巡すると、急速に上げ幅を縮小した。
JPX日経インデックス400は続伸。終値は前日比46.46ポイント高の1万1721.81だった。
東証株価指数(TOPIX)も続伸し、4.78ポイント高の1297.01で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆8848億円。売買高は31億5864万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は965と、全体の半分ほどを占めた。値下がりは873、変わらずは99銘柄だった。
個別では、大規模な自社株買いを発表したソフトバンクはストップ高まで上昇。メガバンクの三菱UFJと三井住友FGが大幅高。村田製作所、オリックスも買われた。三菱重とIHI、新日鉄住金と住友商の上昇。このほか、日本アジア投資、オルトプラス、U-NEXTなど値幅制限いっぱいに買われる中小型株が目立った。
一方、中期経営計画を発表したキリンHDは下落。食品大手の明治HDと味の素も下げた。東電と東ガス、JR東日本とJTが下落した。エスクリが急落したほか、三陽商会、サイバネットシステムなども大きく値を下げた。
東証2部株価指数は続伸だった。大引けの2部指数は、前日比33.06ポイント高の4030.27となった。
個別銘柄ではぷらっと、ラクトジャパ、ケミプロ化成、ラオックスとアートSHDが上げ、半面、黒田精工、ゼロ、オカダアイヨン、ベネ・ワンとヨネックスは下げた。

日経ジャスダック平均株価は続伸した。終値は前日比31円19銭高い2298円25銭だった。日経平均株価が上昇したことを好感、新興株を物色する動きが強まった。午後に入り、日経平均が一段高した局面では、日経ジャスダック平均も上げ幅を広げ、一時2300円を回復した。
市場関係者の間では、個人投資家の追い証発生による持ち高処分の売りが前日までに一巡したとの指摘も聞かれ、新興株市場の需給改善につながった可能性が高い。
ジャスダック市場の売買代金は概算で530億円、売買高は1億5837万株だった。
個別銘柄ではアエリア、ネクストウェアがストップ高。アイサンテクやアパマンショ、Dガレージが上昇した。一方、雑貨屋BLがストップ安。トミタ電機、YKT、ソフトフロント、エンジャパン、マクドナルドが下げた。
た。
東証マザーズ指数も続伸。終値は前日比24.17ポイント高い731.02だった。午後に入り、上昇率は一時6%に接近する場面もあった。個別銘柄ではアクロデア、マイネット、レアジョブ、AppBankがストップ高。そーせいやミクシィ、サイバダインが上げた。半面、イヒューマンウェブがストップ安。ンベスCやフュトレック、オープンドアが売りに押された。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,054.43 |
31.85 |
日経平均先物 |
16,040.00 |
100 |
TOPIX |
1,297.01 |
4.78 |
TOPIX先物 |
1,295.50 |
7.5 |
東証2部指数 |
4,030.27 |
33.06 |
JASDAQ |
2,298.25 |
31.19 |
マザーズ |
731.02 |
24.17 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
3158640 |
2884830 |
東証2部 |
132730 |
24774 |