02月16日 相場概況(寄り付き後)

【10時時点の概要】
10時現在の日経平均株価は前日比19円95銭安の1万6002円63銭で推移。
一時上昇に転じる場面があった。朝方に先行した利益確定売りが一巡した後は徐々に買い優勢に変わる場面があった。
外国為替市場で円相場が1ドル=114円台と前日に比べ円安・ドル高方向に振れ、輸出関連株などの採算改善を期待した買いが下支えになった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も上げに転じる場面があった。
前週に一時110円台の円高・ドル安に振れた円相場が落ち着き始めたことが、市場の不安を後退させた。「欧州金融機関の信用問題や原油相場の荒い値動きなどの外部要因がなければ、現在の為替水準では国内企業は来期も増益を確保できるので、企業業績面からの割安さを評価した買いが入るだろう」との見方があった。
現在の東証1部の売買代金は概算で6531億円、売買高は7億3671万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は712と、全体の37%を占めた。値上がりは1104、変わらずは120銘柄だった。
業種別では33業種中、14業種前後が高く、値上がり上位に機械、証券、鉱業、情報通信、銀行など。半面、値下がりで目立つのは空運、陸運、食料品、電力ガス、海運など。
個別では、キリンHDは下落。ファナックは下げ幅を拡大させている。一方、自社株買いを発表したソフトバンクは一時、制限値幅の上限(ストップ高)近くまで上昇。国際石開帝石とIHIが上げた。メガバンクの三菱UFJと三井住友FGは上げ幅を拡大。製薬大手との提携を発表したシスメックスも日中の高値圏で推移している。
東証2部株価指数は続伸。ラオックスとアートSHDが上げ、朝日インテクとローツェが下げた。
■ポーラ・オルビスホールディングス<4927>
大幅続伸。東証1部の値上がり率ランキングで20傑入り。現在は今日の高値圏で推移している。15日引け後、16年12月期連結業績について、売上高を前期比2%増の2190億円、営業利益は同11.1%増の250億円と増収増益の見通しを示し、好感。
■アクロデア <3823>
アクロディア<3823>はストップ高買い気配。15日、セキュリティ関連事業を展開するネクスト・イットと、セキュリティソリューションの販売に関する業務提携契約を締結したと発表している。
■アイサンテクノロジー<4667>
16日、2日続伸の始まりとなり、9時40分にかけて11%高の4770円(490円高)まで上げて2月5日以来の4700円台回復となっている。自動運転技術に関連するテーマ株のひとつで、長崎県や長崎大学が南島原市で3月に自動運転の実験を行うことなどが報じられ、連想買いが再燃したようだ。