02月09日 相場概況(寄り付き)
【10時現在の概況】
日経平均株価は前日比748円31銭安の1万6255.99円で推移。
外国為替市場で円高基調が続く中で、運用リスクを避ける売りが広がっている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も一段安している。
外国為替市場で円相場が1ドル=114円台の円高・ドル安に振れ、輸出企業の採算悪化が懸念された。「きょうは主要企業の決算以外では国内で重要なイベントがなく、為替相場が落ち着くまでは円高を懸念した目先の売りが広がりやすい」という。
■日経平均株価 16,255.99(-748.31)
■日経平均先物 16,240(-760)
■TOPIX先物 1,318.00(-59.50)
■騰落 上昇35/下落1,887
■日経JQ 2,388.63(-53.08)
■マザーズ指数 767.03(-40.16)
東証1部の売買代金は概算で7612億円、売買高は8億4151万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1887と、全体の約98%を占めた。値上がりは35、変わらずは7銘柄だった。業種別では33業種すべてが値下がり。下落率1位は証券・商品で、以下、その他金融、銀行、不動産、非鉄金属、鉱業と並ぶ。
日経平均構成銘柄の値上がりは1銘柄にとどまり、224銘柄が下落。マイナス寄与トップはファストリで、日経平均を61.59円押し下げ。ソフトバンクが34.72円、KDDIが31.3円、ファナックが18.83円の押し下げで続いている。
唯一のプラス寄与は日製鋼で、日経平均を0.43円押し上げている。
円高による採算悪化が懸念された自動車大手のトヨタとホンダは下げ幅を拡大。SUMCOと村田製も一段安。欧米市場で金融株が一段安となった流れを受けて、メガバンクの三菱UFJや証券大手の野村の下げもきつい。
一方、入園料値上げを発表したOLCは伸び悩んでいるものの前日終値を上回って推移。原料安で今期利益予想を上方修正した日製鋼も高値圏を維持している。前日に4~12月期決算を発表した東急建も上げた。
東証2部株価指数は反落。ラオックスとアートSHDが下げ、ぷらっとやアルチザが上げた。

■東急建設 <1720>
16年3月期の連結経常利益を従来予想の125億円→154億円に23.2%上方修正。増益率が55.8%増→91.9%増に拡大し、従来の11期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。
■GMO-AP <4784>
15年12月期決算を発表している。営業利益は前期比54.6%減の2.97億円だったが、昨年12月21日に発表した修正予想2.50億円を上回って着地した。16年12月期については、営業利益が同2.5倍の7.45億円と大幅増益となる見通しを示している。配当については、15年12月期は無配となっていたが、16年12月期は期末に1株当たり10.00円の実施を予定している。