02月08日 相場概況(前引け)

【前引け概況】
8日午前の日経平均株価は小幅続落し、前週末比29円1銭安の1万6790円58銭で前場を終えた。市場の関心が高かった1月分の米雇用統計は強弱感が入り交じる内容で、米経済の先行き懸念を払拭するには不十分だった。
円相場は1ドル=117円台前半と前週末に比べてやや円安・ドル高方向に振れたが、昨年12月の日銀短観の大企業製造業の想定為替レート(119円40銭)より2円ほど円高・ドル安の水準で推移している。輸出企業を中心に利益水準が下押しされるとの警戒感が根強い。
ただ、前週末まで日経平均は4日続落で、この間に1000円以上の下落をみせていたことや、東証1部の騰落レシオも約63%と売られ過ぎゾーンを示唆していたことで、下げ一巡後は先物主導で買い戻しが入ったが、企業業績への先行き懸念は根強く、買いの勢いは続かなかった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1889億円、売買高は13億6049万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の56%の1092、値下がりは38%の728、変わらずは113だった。
個別ではトヨタが大幅に下落した。2015年4~12月期決算で連結営業利益は過去最高を更新したものの、10~12月期では5%減益になったのが嫌気された。明治ホールディングスが値を下げ、ソニーも冴えない。日本郵政は公開価格を初めて下回った。三菱UFJなど銀行株の値下がりも目立った。一方、ファナックが堅調、KDDIや武田は上昇。菱地所など不動産株は総じて堅調に推移した。
日本CMK、ディー・エヌ・エーも大幅高となった。ニチモウ、東鉄工業、博報堂DYホールディングスなども大きく上値を追った。
東証2部株価指数は続落。前引けの2部指数は、前週末比7.53ポイント安の4357.31となった。
個別銘柄ではソマール、アートSHD、Oak、ラオックスや朝日インテクが下げた。一方、相模ゴム、日タングス、理経、フマキラーとヨネックスが上げた。
■日経平均株価 16,790.58(-29.01)
■日経平均先物 16,790(+70)
■東証1部出来高 13.60億株
■東証1部売買代金 1.18兆円
■TOPIX 1,366.22(-2.75)
■騰落 上昇1,092/下落728
■日経JQ 2,425.73(-2.26)
■マザーズ指数 796.63(+5.86)
■東証全体値上がり率ランキング
1.レカムHD(JQ:3323)79(+30)
2.雑貨BL(JQ:3331)180(+50)
3.MRT(東マ:6034)2035(+343)
4.シンバイオ製薬(JQ:4582)218(+34)
5.みんなのWED(東マ:3685) 895(+135)
6.日本CMK(東1:6958)336(+50)
7.フード・プラネット(東2:7853)27(+4)
8.インベスターズクラウド(東マ:1435)6890(+1000)
9.トレイダーズ(JQ:8704)214(+31)
10.イーター(JQ:6891)60(+8)
■東証全体値下がり率ランキング
1.シュッピン(東マ:3179)985(-237)
2.DOWA(東1:5714)643(-139)
3.レオン自機(東1:6272)628(-128)
4.ジェイテック(JQ:2479)340(-68)
5.電子材(東1:6855)426(-85)
6.ヤマウ(JQ:5284)412(-80)
7.ビーマップ(JQ:4316)525(-100)
8.アイビーシー(東マ:3920)770(-143)
9.エスケイシステム(JQ:3910)1241(-226)
10.Jパイル(東2:5288)404(-66)