02月04日 相場概況(前引け)

【前引け概況】
4日午前の日経平均株価は続落し、前日比121円29銭安の1万7069円96銭で前場を終えた。外国為替市場で急速な円高・ドル安進行を嫌気する動きが出たほか、主要企業で今期見通しの下方修正が相次いでいることも重荷となった。
さらに、16年3月期の業績下方修正を発表した日立製作所やパナソニックが揃って大幅安に
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。
午前10時過ぎに中国人民銀行(中央銀行)がきょうの人民元相場の基準値を大幅な元高方向に設定すると、中国からの資金流出に対する警戒感がやや後退。
中国株などアジア株式相場が総じて堅調に推移し、日経平均も下げ渋る場面もあった。ただ、企業収益への先行き懸念は強く、下値を拾う動きは限られた。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆3384億円、売買高は14億3628万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の69%に当たる1325、値上がりは471、変わらずは133だった。
個別銘柄では、前日に2016年3月期の連結営業利益見通しを引き下げた日立やパナソニックが大幅に下げた。トヨタやデンソー、富士重工業、ファーストリテイリング、カカクコム、小野薬品工業などが売られた。一方、原油先物相場の上昇を背景に、国際石開帝石など資源関連株は総じて堅調に推移した。三菱UFJなど銀行株にも値上がり銘柄が目立った。
三菱商事、三井物産の商社も高い。このほか、日本ユニシス、日本電気硝子、三井金属、三菱ガス化学も買われている。
東証2部株価指数は続落。前引けの2部指数は、前日比45.49ポイント安の4448.80となった。
個別銘柄ではサイバーコム、アルチザ、ウインテスト、フマキラー、ラオックス、象印が下げた、一方、ぷらっとがストップ高。システクアイ、日本パワーファス、阿波製紙、スリープロが上げた。

【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は3日続落した。前引けは前日に比べ9円62銭安い2472円10銭となった。新興企業銘柄にも売りが広がった。決算を発表した銘柄には、収益の低迷を嫌気した売りも目立った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で319億円、売買高は1億6万株。
個別では、FVC、ネクストジェン、アイサンテクノ、Dガレージやラック、ワールドHDが下落した。半面、ジェイテック、雑貨屋BLがストップ高。マクドナルドや夢真HD、J・TECが上昇した。
東証マザーズ指数は続落した。前引けは前日比9.90ポイント安い838.58だった。個別銘柄ではジーンテクノ、リアルワールド、アンジェス、そーせいやサイバダイン、インベスCが下落した。一方で、AMBIT、アドウェイズ、メタップス、グリンペプ、アップバンクは上昇した。