【14時現在の概況】
日経平均株価は再び弱含んだ。前日比600円前後安い1万7100円台半ばで推移している。本格化した2015年4~12月期の決算発表で、16年3月期の業績見通しを下方修正する銘柄が目立ち、投資家心理を悪化させているという。
東証1部の値上がり銘柄数は108、値下がりは1794、変わらずは30と、値下がり銘柄の割合が90%超に達する全面安商状となっている。
業種別では33業種中32業種が下落し、上昇は石油・石炭の1業種のみ。値下がり1位は証券・商品で、以下、鉄鋼、機械、輸送用機器、非鉄金属、卸売と並ぶ。
日経平均マイナス寄与度は30.01円の押し下げでソフトバンクがトップ。以下、ファストリが26.28円、KDDIが23.07円、京セラが18.91円と続いている。
プラス寄与度トップはNTTデータで、日経平均を10.98円押し上げている。次いで中外薬が5.10円、GSユアサが1.84円、ニチレイが1.10円と続く
ジェイテクトが13時20分に発表した4~12月期決算を受けて、下げ幅を急速に広げた。JXは16年3月期の最終赤字転落を発表したが、来期の業績に期待が持てるとして買い優勢に転じた。
不二ラテックス<5199>
この日昼のNHKニュースで、「米テキサス州ダラス郡の保健当局によると、主に蚊が媒介するといわれるジカ熱について、性的な接触で人から人へ直接感染した例が確認された」と報じられたことを受けて、ジカ熱関連の一角としてコンドーム大手の同社にも思惑が波及しているようだ。
オカモト<5122>、相模ゴム工業<5194>も後場は動意活発となっている。