【オープニングコメント】
3日の東京株式市場は、シカゴ市場日経平均先物の円建て清算値(1万7470円)にサヤ寄せする動きとなろう。
続落後、日経平均株価の5日線(2日時点で1万7467円)が意識されそう。
日経平均株価予想レンジは、1万7400円-1万7800円を想定する。
午前10時45分に、中国で1月財新サービス業PMI(購買担当者景気指数)が発表される予定で、様子見気分が広がる可能性もありそう。
一目均衡表で上昇基調にある転換線(1万7118円、見込み値)が目先の下値サポートとして意識されそうだ。
主要外国証券経由の注文動向は、売り2530万株、買い860万株で、差し引き1670万株の大幅売り越し。売り越しは3営業日ぶり。金額も売り越し。
売りセクターに、通信、自動車、その他金融、銀行、機械、ETF、情報通信、電機、食品、化学、鉄鋼など。
買いセクターに、化学、小売、電力、不動産、精密など。
【信用取引規制関係】
◆東証、制限値幅の拡大を解除 サイバーコム株を3日から。
◆東証、サイバネット株の信用取引に関する臨時措置
委託保証金率を3日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする。
日証金も同日以降、貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる貸借担保金率を現行30%から50%(同20%)とする。
▽空売り比率=37.9%(東証、2日)
【2日の相場表変更】
▽上場廃止=〔ジャスダック・整理〕情報技術
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
カシオ計算機 500万株、125億円
中国銀行 110万株、15億円
淀川製鋼所 80万株、20億円
ウェッズ 13万株、8528万円
【予定】
■3(水)
【国内】
黒田総裁が都内で講演(11:30~12:30頃)
1月消費動向調査(14:00)
12月17・18日開催の日銀金融政策決定会合議事要旨
《決算発表》
武田、デンソー、花王、日立、パナソニック、豊田織機、シスメックス、アイシン精、住友電、田辺三菱、JX、住友化、豊通商、三菱自、横浜銀、大正薬HD、ジェイテクト、東武、ダイセル、京急、カカクコム、ふくおか、大陽日酸、トヨタ紡織、SANKYO、空港ビル、ミネベア、コカウエスト、ぐるなび、ダイヘンなど
【海外】
豪12月貿易収支(9:30)
タイ中銀金融政策決定会合
ユーロ圏12月小売売上高(19:00)
米1月ADP雇用統計(22:15)
米1月ISM非製造業景況指数(4日0:00)
《決算発表》
GM、メルク、ヤム・ブランズ
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります。

【NY概況】
2日のNYダウ工業株30種平均は大幅続落し、前日比295ドル64セント安の1万6153ドル54セントで終えた。下げ幅は1月15日(390ドル)以来の大きさだった。原油先物相場や海外株式相場の大幅下落を嫌気して、幅広い銘柄に売りが広がった。下げ幅は午後に340ドルまで広がった。
NY原油先物相場でWTI期近物が節目となる1バレル30ドルを割り込んだ。市場心理が悪化して投資家が運用リスクを避ける動きが強まった。
日欧の株式相場が軒並み大幅安となったことも米国株売りに拍車をかけた。原油相場が下げ止まらない中で午後にはダウ平均は一段安となった。
ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落し、前日比103.421ポイント安の4516.946で終えた。
セクター別では公益事業を除いて全面安となり、半導体・半導体製造装置や銀行の下落が目立った。
ツイッター(TWTR)は一部アナリストによる投資判断引き下げを受け、下落。
自動車大手のフォード・モーターが5%近い大幅安となった。1月の米国での新車販売台数が市場予想よりも落ち込み、売りを誘った。
ダウ平均の構成銘柄では航空機大手のボーイング、半導体大手のインテルの売りも目立った。
一方、化学大手のダウ・ケミカルは大幅に上昇した。15年10~12月期の売上高や1株利益が市場予想を上回ったのを好感した。ダウ平均の銘柄では化学大手のデュポンだけが上昇した。
NYダウ工業株30種(ドル)
16,153.54 -295.64
S&P500種
1,903.03
ナスダック
4,516.946 -103.421
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は続落した。3月物は前日比270円安の1万7470円で取引を終え、2日の大阪取引所の終値を310円下回った。原油安を受けて世界景気の減速懸念が広がり、米株とともに売られた。円相場の上昇も売り材料視された。3月物は午後に下げ進み、一時1万7365円まで売られた。一方、高値は1万7865円だった。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
17470 ( -310 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
17495 ( -285 )
( )は大阪取引所終値比