【大引け概況】
2日の日経平均株価は3日ぶりに反落した。終値は前日比114円55銭安の1万7750円68銭だった。
前場後半に急速に下落幅を縮小する展開となり、ほぼ前日終値水準までの戻りをみせた。ところが後場に入ると、外国為替市場で1ドル=120円台半ばまでの円高・ドル安が進行。これに連動するかたちで再び軟調な展開となった。
原油先物相場の下げも投資家心理がやや悪化した。
下値を探る動きは限られ底堅い展開だった。世界の中央銀行による緩和政策が続くとの見方から下値では押し目買いが入った。日経平均の日中値幅(高値と安値の差)は約180円と、2015年12月30日の大納会以来およそ1カ月ぶりの狭さとなった。
JPX日経インデックス400は3日ぶり反落し、102.32ポイント安の1万3117.17だった。東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反落し、前日比10.63ポイント安の1452.04で引けた。
東証1部の売買代金は概算で2兆9464億円、売買高は27億7148万株。東証1部の値下がり銘柄数は全体の6割を超える1246、値上がりは606、変わらずは83だった。
個別銘柄では、国際石開帝石や三井金など資源関連株の下げが目立った。今期業績見通しを引き下げたNOKが安い。前日に株価水準を大きく切り上げていたNTTドコモは売りに押された。トヨタ自動車、ソニー、三井不動産、三菱地所、ソフトバンクグループ、オリックスも軟調推移となった。
一方、JR西日本など運輸関連株がしっかり。日銀のマイナス金利導入に伴う悪影響が懸念されているみずほFGや三菱UFJなどのメガバンクには押し目買いで堅調。
ファナック、ホンダ、小野薬品工業、日本ハム、伊藤忠テクノソリューションズ、エーザイ、三越伊勢丹ホールディングス、協和発酵キリン、大塚商会は買われた
東証2部株価指数は5日ぶりに小幅に反落した。大引けの2部指数は、前日比5.46ポイント安の4564.46となった。個別銘柄ではぷらっと、PALTEK、ラオックス、SFJが下げた。一方、サイバーコム、DNA研、カンダ、日アビオ、象印やアートSHDは上昇した。

日経ジャスダック平均株価は5営業日ぶりに反落した。終値は前日比20銭安い2516円05銭だった。前場は材料の出た個別銘柄を物色する動きが強く、堅調に推移した。後場に入り、日経平均株価が下げ幅を拡大すると、ジャスダック平均や東証マザーズ指数も連れ安した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で643億円、売買高は1億6753万株だった。
個別銘柄ではプロパティA、ネクストジェン、ソフィアHD、ファンクリG、クルーズが下落した。半面、雑貨屋BL、ニックスがストップ高。シンバイオ製薬、EAJ、トFVCやアイサンテク、カルナバイオは上昇した。
東証マザーズ指数は小幅に5日続伸した。終値は前日比1.32ポイント高い865.79と1月8日以来の水準を付けた。個別銘柄ではインベスターズC、フュートレック、アークン、アンジェス、カイオムがストップ高。アンジェスやインベスC、FFRIは上げた。半面、そーせいなどの主力銘柄やインフォテリ、ジグソー、ファーストロジ、ラクーン、ビリングシスの下げが目立った。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,750.68 |
-114.55 |
日経平均先物 |
17,780.00 |
-90.00 |
TOPIX |
1,452.04 |
-10.63 |
TOPIX先物 |
1,453.50 |
-6.50 |
東証2部指数 |
4,564.46 |
-5.46 |
JASDAQ |
2,516.05 |
-0.20 |
マザーズ |
865.79 |
1.32 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2771480 |
2946431 |
東証2部 |
157960 |
44415 |