
【前引け概況】
29日午前の日経平均株価は続落し、前日比88円36銭安の1万6953円09銭で前場を終えた。
朝方は原油相場や米株式相場の上昇を材料に小高い場面があったが、勢いが続かなかった。
日銀が後場に発表する見込みの金融政策決定会合の結果を見極めたいとの雰囲気が強く、持ち高調整目的の売りがじわりと増した。
中国向け需要の低迷を背景に、ファナックや日立建機が業績見通しを引き下げた。中国を中心とした新興国の景気が急減速するとの懸念が根強く、市場の雰囲気を悪くする一因となった。値がさのファナックは日経平均への影響が大きく、同銘柄の下落も響いた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小幅ながら続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1407億円だった。売買高は10億5960万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は859、値上がりは927、変わらずは142銘柄だった。
決算の内容が物足りないと受け止められたキーエンスが大幅に下落。業績見通しを引き下げたオムロンが大きく下げた。通期業績への警戒感が高まったNECも売りに押された。一方、主力のトヨタや三菱UFJが上昇。好決算を発表したOLCが買いを集めた。
東証2部指数は3日続伸した。理経や朝日インテクが上昇し、アートSHDや象印が下げた。
■日経平均株価 16,953.09(-88.36)
■日経平均先物 16,990(-70)
■東証1部出来高 10.59億株
■東証1部売買代金 1.14兆円
■TOPIX 1,389.60(-2.5)
■騰落上昇 927/下落859
■日経JQ 2,460.73(-10.85)
■マザーズ指数 808.70(-15.15)
■東証全体値上がり率ランキング
1.[7714]モリテックス 東証1部 290(+64)
2.[8226]理経 東証2部 310(+68)
3.[3842]ネクストジェン 東証JQG 1,428(+300)
4.[6033]エクストリーム マザーズ 1,755(+300)
5.[9702]アイ・エス・ビー 東証1部 891(+150)
6.[7587]PALTEK 東証2部 910(+150)
7.[9972]アルテック 東証1部 184(+29)
8.[9722]藤田観光 東証1部 555(+80)
9.[4748]構造計画研究所 東証JQS 1,827(+255)
10.[3793]ドリコム マザーズ 563(+78)
■東証全体値下がり率ランキング
1.[2175]エス・エム・エス 東証1部 2,203(-500)
2.[6629]テクノホライゾン・ホールディングス 東証JQS 357(-76)
3.[4739]伊藤忠テクノソリューションズ 東証1部 1,876(-385)
4.[8462]フューチャーベンチャーキャピタル 東証JQS 1,751(-319)
5.[3927]アークン マザーズ 3,860(-700)
6.[6645]オムロン 東証1部 2,917(-508)
7.[5911]横河ブリッジホールディングス 東証1部 1,036(-178)
8.[3778]さくらインターネット 東証1部 1,721(-279)
9.[3316]東京日産コンピュータシステム 東証JQS 1,400(-225)
10.[6736]サン電子 東証JQS 803(-120)

【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は3日ぶりに反落した。前引けは前日比110円85銭安の2460円73銭だった。日銀の金融政策決定会合の結果発表を前に模様眺めムードが強まり、持ち高整理を目的とした売りが広がった。
朝方は売りが優勢だった。前日の米株安を受けて、運用リスクを回避する売りが出た。
ジャスダック市場の売買代金は概算で339億円、売買高は8307万株。
個別銘柄ではサン電子やFVC、アイサンテクが下落した。構造計画やネクスジェン、インフォコムが上昇した。
東証マザーズ指数も3日ぶりに反落。前引けは前日比15.15ポイント安い808.70だった。個別銘柄では、そーせいやインフォテリ、ミクシィなど主力銘柄の値下がりが目立った。