【大引け概況】
27日の日経平均株価は大幅反発し、前日比455円02銭高の1万7163円92銭で取引を終えた。前日の欧米株高や原油相場の持ち直しで投資家心理が改善した。円相場が下落したことも追い風となり、取引開始直後から買い注文が優勢となった。主力大型株を中心に幅広い銘柄が買われ、東証1部の9割以上が上昇した。
相場が堅調に推移するなか、投資家が運用リスクを積極的に取る姿勢を強めた。主力株が騰勢を強めた場面では、日経平均の上げ幅が一時500円を超えた。業種別日経平均で36業種全てが上昇した。
中国・上海株市場は前日の急落に続いて、きょうも一時節目の2700円を下回り軟調に推移したが、前日の米国株高で投資家の不安心理が後退しており、これを嫌気する売りは限定的だった。取引終了間際にかけて再び上げ幅が拡大した。
米アップルは26日夕の決算発表で、スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の販売の先行き見通しに関し、慎重な見方を示した。村田製やアルプスなど「アップル関連」株は買い先行で始まったが、次第に売り圧力が増した。
JPX日経インデックス400は大幅反発。終値は前日比355.41ポイント高の1万2629.20だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、40.47ポイント高の1400.70で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆4514億円。売買高は22億5757万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1831、値下がりは78、変わらずは24だった。
個別では、トヨタが大幅高。提携交渉先と報じられた相手のスズキも大幅上昇し、完全子会社化されると伝わったダイハツも買われた。値がさ株のソフトバンクやファストリ、ファナック、KDDIも上昇した。業種別では金融やパルプ、鉱業株などが高かった。ブレインパッド、サイバネットシステムも値幅制限いっぱいまで買われた。キヤノンマーケティングジャパン、エムスリー、イーレックスなども急伸した。
半面、セイコーHDが大幅安。任天堂やカシオ、クックパッド、アルプス電気が軟調、日本カーボン、ティー・ワイ・オーも売りに押された。
東証2部株価指数は反発した。2部指数は、前日比54.1ポイント高の4400.11となった。個別銘柄では、サイバーコム、阿波製紙、アルチザがストップ高。朝日インテクと象印、KIHD、メタルアート、相模ゴム、サイオスも買われた。
半面、大盛工、フジコーポ、オーエス、フジコーポと鳥貴族が下げた。

日経ジャスダック平均株価は反発した。終値は前日比16円高い2464円14銭だった。東証1部市場がほぼ全面高となるなかで、新興企業銘柄への投資家の買い意欲も回復した。
IoT(モノのインターネット)やバイオなど、将来的に需要拡大が期待できる投資テーマで注目される銘柄の上げが目立った。
「相場が不安定ななかで中長期的な目線から、バイオやロボット関連といったテーマ物色に投資家は向かいやすいが、相場の急変を恐れて目先の利益を狙った短期売買も目立つ」という。
ジャスダック市場の売買代金は概算で556億円、売買高は1億7607万株だった。
個別銘柄ではモジュレがストップ高。ジェクシード、アドソル、DガレージやセプテニHD、クルーズが上昇した。半面、テクノホライゾン、コーセーRE、ザイン、セリアやサン電子、アイサンテクは下落した。
東証マザーズ指数は反発した。終値は前日比22.42ポイント高い810.60だった。個別銘柄ではシリコンスタジオ、アークンがストップ高。そーせいやミクシィ、サイバダインが上昇した。半面、インベスCやファストロジ、セレス、MRTが下落した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,163.92 |
455.02 |
日経平均先物 |
17,170.00 |
510.00 |
TOPIX |
1,400.70 |
40.47 |
TOPIX先物 |
1,400.00 |
41.50 |
東証2部指数 |
4,400.11 |
54.10 |
JASDAQ |
2,464.14 |
16.00 |
マザーズ |
810.6 |
22.42 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2257570 |
2451441 |
東証2部 |
58660 |
15226 |
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