【寄り付き概況】
27日寄り付きの日経平均株価は大幅反発し、一時前日比380円高の1万7089円まで上げた。前日の欧米株高や円安進行を背景に投資家心理が改善、取引開始直後から買いが先行した.
東証1部の全上場銘柄の9割以上が上昇し、主力株を中心に幅広い銘柄が買われている。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅反発している。
【10時の概況】
日経平均は前日比481円21銭高の1万7190円11銭で推移している。
前日の米株高などを背景に投資家心理が温まり、運用リスクを取る姿勢が強まっている。主力株が軒並み上昇するなかで「地合いの強さを踏まえ、買いに動く投資家が増えてきた」との声が聞かれた。
足元売られていたソフトバンクグ、メガバンクなどに買戻しが入っており、好業績も発表した三井住友は上昇率5%超となっている。
■日経平均株価 17,190.69(+481.79)
■日経平均先物 17,190(+530)
■TOPIX先物 1,400.00(+41.50)
■騰落 上昇1,844/下落59
■日経JQ 2,463.84(+15.70)
■マザーズ指数 810.20(+22.02)
プラス寄与度トップはソフトバンクで、日経平均を42.37円押し上げている。
次いでファストリが40.40円、KDDIが31.19円、ファナックが16.87円と続いている。
マイナス寄与トップはアルプスで、日経平均を0.82円押し下げ。次いで東京ドームが0.51円、シチズンHDが0.39円のマイナス寄与で続く。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6175億円、売買高は6億0638万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の95%にあたる1844、値下がりは59、変わらずは22だった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も堅調に推移。業種別TOPIXの騰落率ランキングでは33業種のすべてが上昇している。
規模別株価指数では大型株が相対的に強い。全業種が上昇しているなか、その他金融、鉱業、銀行、情報・通信、保険の上げが目立つ。
売買代金上位銘柄では、スズキ、トヨタ自、ソニー、サイバネット、富士重、さくらが上昇。一方、アルプス電がさえない。
個別では、ソフトバンクが一時9%高。トヨタのほか、スズキも大幅高となっている。三菱UFJや野村など金融株のほか、鉱業株といった石油関連株も高い。一方、アルプスやセイコーHDが下げている。
東証2部株価指数は反発している。ラオックスや朝日インテクが上げ、SFJやフジコーポが下げた。

【動意銘柄】
■ゼンリン <9474>
日本UAS産業振興協議会、ブルーイノベーションと共同開発したドローン専用飛行支援地図サービスの実証実験を開始したと発表したことが買い材料。
■アドソル <3837>
大幅反発。16年3月期の通期業績予想を上方修正している。営業利益見通しは従来の4.30億円から5.10億円(前期は4.08億円)へと引き上げた。社会システム事業で第3四半期より縮小を見込んでいた電力小売り自由化関連が継続したほか、航空関連及びその他も堅調であること、ユビキタス事業で次世代自動車関連を中心に堅調であることが寄与した。
■ウエストHD <1407>
急反発。150万株、10.00億円を上限に自己株式取得を実施すると発表している。取得期間は1月27日から5月31日まで。発行済株式総数(自己株式除く)の5.61%に相当する規模。
225先物はアムロ・GS・バークレイズ・モルスタ・三菱・メリル・GMOが買い越し。
野村・UBS・みずほ・クレディ・日興・パリバ・マネが売り越し。
TOPIX先物はドイツ・ニューエッジ・アムロ・バークレイズ・三菱が買い越し。
みずほ・野村・GS・モルスタ・クレディ・UBSが売り越し。
外資系等は沢井薬(4555)、大有機(4187)、サムティ(3244)、不二油(2607)、東海カ(5301)、シマノ(7309)
テクニカル的には、大東建託(1878)、くら(2695)、持田薬(4534)、富士製薬(4554)、トランコム(9058)、パスコ(9232)、マルハ(1333)、JACR(2124)、ウェルネット(2428)、セ硝(4044)、サイバネット(4312)、久光(4530)、IDEC(6652)、ガリバー(7599)、Uアローズ(7606)が動兆。