【寄り付き概況】
26日寄り付きの日経平均株価は3営業日ぶりに反落し、前日に比べ400円ほど安い1万6600円台後半で推移している。
前日の海外市場でニューヨークの原油先物が下げ、主要な欧米株価指数が総じて反落。運用リスクの回避を目的にした売りが広がり、日経平均は再び1万7000円の大台を下回った。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は3営業日ぶりに反落している。
【10時現在の概況】
日経平均株価は前日比334円96銭の1万6775円95銭で推移。
ニューヨーク原油先物相場が時間外取引で一段安し、投資家心理が悪化している。外国為替市場で円相場は1ドル=118円近くまで円高・ドル安に振れ、輸出関連株に採算悪化を懸念した売りも出た。
■日経平均株価 16,775.95(-334.96)
■日経平均先物 16,770(-410)
■TOPIX先物 1,366.00(-31.50)
■騰落 上昇205/下落1,659
■日経JQ 2,452.01(-6.22)
■マザーズ指数 788.84(-6.66)
市場では日米の金融政策への関心が高く、積極的に持ち高を買いに傾ける動きは乏しいという。
米国時間26~27日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)と、日銀が28~29日に開く金融政策決定会合における政策結果を見極めたいとする投資家が多い。
「原油価格も主要国の金融政策に影響を受けやすく、結果が判明するまでは手控えムードが強い」という。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はきょうこれまでの安値圏で推移している。
東証1部の売買代金は概算で5657億円、売買高は6億4821万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1659と、全体の約86%を占めた。値上がりは205、変わらずは69銘柄だった。
業種別では33業種全面安で、値下がりで目立つのは鉱業、銀行、紙パルプ、保険、非鉄、鉄鋼など。
日経平均構成銘柄の値上がりは8銘柄にとどまり、216銘柄が下落。マイナス寄与度トップはファストリで、日経平均を34.13円押し下げ。以下、ソフトバンクが22.83円、KDDI が13.77円、TDKが12.16円と押し下げている。
プラス寄与トップは住友大阪で、日経平均を0.59円押し上げ。第一三共 が0.35円、ニチレイ が0.20円、オリンパスが0.20円で続いている。
前日に2015年4~12月期決算を発表した小林製薬は下落。料金値下げが伝わった関西電も下げた。原油安を受けて、資源開発大手の国際石開帝石が下落。ソフトバンクとファストリといった主力株も大幅安。一方、増益観測が出た住友大阪は上昇。新しいがん治療薬の営業強化が伝わった小野薬も上げた。スタートトゥと任天堂も上昇した。
東証2部株価指数は3営業日ぶりに反落。ラオックスやアートSHDが下げ、SFJと朝日インテクが上げた。