【大引け概況】
25日の日経平均株価は続伸した。終値は前週末比152円38銭高の1万7110円91銭と、15日以来およそ1週間ぶりの高値を付けた。
前週末の海外株高などを受けて買い先行、取引時間中は日経平均株価も方向感が定まらず上下に振れたが、結局150円高強で着地した
原油価格の上昇を受けた世界的な株高で投資家心理が改善。日欧の中央銀行が追加の金融緩和に動くとの思惑も相場を押し上げた。前週末に900円を超える急騰となった反動で戻り待ちの売りに押される場面もあったが、株価指数先物の買い戻しも入りやすく、下値は堅かった。
ただ、前週末に日経平均は900円以上の上昇をみせていたこともあって、高値では目先筋の利益確定売りが上値を押さえ、ザラ場はマイナス圏に沈む場面もあった。その後は再び切り返したが1万7200円近辺は上値も重く、跳ね返される展開だった。
市場では「週後半の米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融政策決定会合では日米中銀が最近の市場の混乱に配慮するとみられ、相場は徐々に落ち着く公算が大きい」(国内証券)との見方が出ている。
東証株価指数(TOPIX)は続伸し、終値は前週末比18.44ポイント高い1392.63だった。JPX日経インデックス400の終値は171.50ポイント高い1万2562.52だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆4124億円、売買高は22億9170万株。東証1部の値上がり銘柄数は全体の85%に相当する1643、値下がり銘柄数は229、変わらずは63だった。
個別では、値がさのファストリやソフトバンク、KDDIが上昇。JTや花王、明治HDなど内需関連株の上げも目立った。
カシオや第一三共、キッコマンが後場に上げ幅を広げた。GSIクレオスがストップ高となったほか、ヒト・コミュニケーションズも値幅制限いっぱいに買われた。トヨタはほぼ横ばいでホンダは小反落した。日立や東芝、富士通、TDK、ファナックが下げた。
住友不動産も値を下げた。日本通信が急落したほか、SUMCO、さくらインターネットも安い。
東証2部株価指数は続伸した。大引けの2部指数は、前週末比70.83ポイント高の4357.46となった。
個別銘柄では阿波製紙、プラズマ、SFJがストップ高。象印や日精機、鳥貴族が上昇し、半面、ダイトケミクス、ASTI、浅香工業、朝日インテクやぷらっとは下げた。

日経ジャスダック平均株価は続伸した。終値は前週末比45円66銭高い2458円23銭だった。日欧の中央銀行が追加の金融緩和に動くとの期待感が強まるなか、中国などアジア株高も追い風になり、投資家心理が強気に傾いた。後場に入っても買いの勢いは続き、日経ジャスダック平均はこの日の高値引けとなった。個別に材料が出た銘柄や、主力株を物色する動きが強まった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で603億円、売買高は1億7345万株だった。個別銘柄ではレイ、平田機工、テクノホライゾン、サン電子がストップ高。FVCやアイサンテク、3DMが上昇した。一方、アクシーズ、ミズホメディー、トレイダーズやセプテニHD、ガーラは下落した。
東証マザーズ指数も続伸。終値は前週末比21.63ポイント高い795.50だった。個別銘柄ではヒューマンウェブ、リアルワールド、ラクス、アークンがストップ高。エイジア、ビリングシス、ジグソーやそーせい、OTSの値上がりが目立った。フィンテック、APLIX、ミクシィやディディエ、ヘリオスは下げた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,110.91 |
152.38 |
日経平均先物 |
17,180.00 |
310.00 |
TOPIX |
1,392.63 |
18.44 |
TOPIX先物 |
1,397.50 |
32.50 |
東証2部指数 |
4,357.46 |
70.83 |
JASDAQ |
2,458.23 |
45.66 |
マザーズ |
795.5 |
21.63 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2291700 |
2412494 |
東証2部 |
98070 |
20823 |