【オープニングコメント】
22日の東京株式市場は、欧米株高、シカゴ市場日経平均先物の清算値(1万6460円)にサヤ寄せする動きで大幅高スタートが予想される。その後はもみ合いとなりそうだ。
日経平均株価予想レンジは、1万5900円-1万6600円。
株価指数先物を中心に買い戻しの動きが中心とみられるうえ、「積極的な買い手が不足している」(ことから、買い一巡後は、模様眺めムードが強まりそう。日経平均の日中値幅は、20日が643円、21日が717円と大きくなっていることから、株価指数先物への仕掛け的な売買には引き続き注意したい。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1360万株、買い2340万株で、差し引き980万株の買い越し。買い越しは6営業日ぶり。金額も買い越し。
売りセクターに、電機、サービス、空運、薬品、通信、陸運、化学、商社、精密、自動車など。
買いセクターに、銀行、化学、サービス、精密、情報通信、薬品、ガラス、電機、小売、食品、不動産など。
【好材料】
ミクシィ<2121>
16年3月期の連結業績予想を上方修正、期末配当予想を従来の59円から72円(前期実績59円)に引き上げ
ASJ<2351>
NTTデータ<9613>から人事管理に特化したシステム開発を手掛けるNTTデータ・アイテックスを取得、子会社化へ
【信用取引規制関係】
◆東証、ブレインP株の日々公表銘柄指定を解除 21日付。
◆東証、イメージワン株、ラクーン株、プロパスト株、アクモス株の信用取引に関する臨時措置を解除 22日売買分から。日証金も同日から貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる増担保金徴収措置を解除。
◆東証、ドーン株の信用取引に関する臨時措置 委託保証金率を22日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする。日証金も同日以降、貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる貸借担保金率を現行30%から50%(同20%)とする。
◆日証金、ETFS白金投資証券の貸借取引申込停止措置を一部解除 制度信用取引の買いの現引きに伴う申込停止措置を解除。22日約定分から。制度信用取引の新規売りに伴う貸株申し込みおよび融資返済申し込みは引き続き停止。
▽空売り比率=40.6%(東証、21日)
【21日の相場表変更】
▽上場廃止=〔東2・整理〕ハナテン〔ジャスダック・整理〕白青舎
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
日本電産 300万株、240億円
ダイセキ 170万株、26億8600万円
ジャステック 30万株、3億円
【予定】
■国内(22日)
安倍首相施政方針演説
1月日経PMI製造業速報値(11:00)
《決算発表》
モバファク、光世証、帝国ホテル、アクシーズ、ベクター、JIEC、アジュバン、東製鉄、ジャフコ、植松商、阪急リート
■海外(22日)
仏・独・ユーロ圏1月PMI速報値(17:00~18:00)
英12月小売売上高(18:30)
米12月シカゴ連銀全米活動指数(22:30)
米1月製造業PMI速報値(23:45)
米12月中古住宅販売件数(23日0:00)
米12月CB景気先行総合指数(23日0:00)
《決算発表》
GE
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります。

【NY概況】
21日のNYダウ平均は反発し、前日比115ドル94セント高の1万5882ドル68セントで終えた。欧州の追加の金融緩和に対する期待から欧州株が上昇した流れを引き継いだ。
原油相場の大幅上昇も投資家が運用リスクをとる動きを強めた。
欧州中央銀行(ECB)ドラギ総裁の金融緩和策に関する発言を受けて欧州株が全面高となり、米国株にも買いが広がった。
NY原油先物相場の大幅上昇も投資家心理の改善につながった。WTIで、この日から期近となった3月物が一時1バレル30ドル台を回復すると、ダウ平均は271ドルまで上げ幅を拡大する場面があった。
ダウ平均が1万6000ドル台を回復すると、戻り待ちの売りに押された。中国など世界景気に対する懸念や原油相場の先安観は根強く、上値は限定的だった。
取引開始前に発表された経済指標は、1月のフィラデルフィア連銀の米製造業景況指数が前月からマイナス幅を縮小した。半面、週間の米新規失業保険申請件数は市場予想に反して前週から増加した。まちまちの内容で相場への影響は限られた。
セクター別では、エネルギーや耐久消費財・アパレルが上昇する一方で銀行や各種金融が下落した。
ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに小反発し、前日比0.370ポイント高の4472.056で終えた。
NYダウ工業株30種(ドル)
15,882.68 +115.94
S&P500種
1,868.99
ナスダック
4,472.056 +0.370
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は反発した。3月物は前日比105円高の1万6460円で引けた。21日の大取終値を460円上回った。原油相場の反発や欧州中央銀行(ECB)の追加緩和期待を手がかりに米株とともに買われた。3月物は一時1万6780円まで買われた。この日の3月物安値は1万5790円。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
16460 ( +460 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
16480 ( +480 )
( )は大阪取引所終値比