【寄り付き概況】
21日の日経平均株価は反発して始まった。
始値は前日比50円67銭高の1万6466円86銭。年初からの急落で割安感が出たとの見方が広がった。
外国為替市場で円相場が円安・ドル高水準に弱含んだのをきっかけとした見直し買いが相場を下支えした。主力のファストリやファナックが上げた。
【10時の概況】
21日10時現在の日経平均株価は前日比195円76銭高の1万6611円95銭で推移。
外国為替市場でじりじりと円の対ドル相場が下落し、輸出関連株の採算悪化懸念が後退している。
前日まで冷え込んでいた投資家心理はやや改善し、主力銘柄を中心に押し目買いが入っている。原油先物相場の下落が一服していることも買い安心感を誘った。
日本時間21日の夜間取引から取引の中心が期近3月物に交代したNY原油先物が時間外取引で上昇、東京株式市場では年初からの下げがきつかった資源関連に買い戻しが入った。
■日経平均株価 16,611.95(+195.76)
■日経平均先物 16,630(+310)
■TOPIX先物 1,351.50(+17.00)
■騰落 上昇1,176/下落626
■日経JQ 2,403.15(-5.83)
■マザーズ指数 765.81(+14.62)
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小高く推移している。
日経平均プラス寄与度トップはファナックで、日経平均を11.96円押し上げている。次いで東エレクが11.18円、京セラが11.14円、TDKが8.24円と続く。
マイナス寄与度は3.81円の押し下げで安川電がトップ。以下、JTが3.1円、キッコマンが1.77円、カシオが1.49円と続いている。
東証1部の売買代金は概算で7569億円だった。売買高は7億7577万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1176と全体の61%を占めた。値下がりは626、変わらずは132銘柄だった。
業種別では33業種中31業種が上昇し、下落はその他金融、食料の2業種のみ。値上がり率1位はゴム製品で、以下、空運、ガラス・土石、鉱業、電気機器、医薬品と続いている。
個別では、トヨタやマツダは朝安後に上げに転じた。12期連続の増配が伝わった三井海洋が上昇した。コマツや日立建機が上げた。一方、オリックスやかんぽ生命が下げた。創業者と経営陣の対立が表面化したクックパッドが連日で大幅安。
東証2部株価指数は続落した。朝日インテクや象印が下げた。一方、ラオックスやアートSHDが上げた。
■ウェルネット<2428>
20日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティングを新規「オーバーウエート」、目標株価を5700円に設定した。15年6月期はアマゾンに次いで、GMOペイメントゲートウェイ<3769>が同社の主要顧客として開示されたことに着目。GMOPGからのコンビニ決済代行の伸びが同社の売り上げを牽引することを評価。今16年6月期は通期単独営業利益で会社側計画の20億円(前期実績16億3800万円)に対して21億2800万円、来期23億6700万円と予想している。
■ファミリーマート<8028>
20日、トラベレックスジャパンと日本通運<9062>協力のもと、2月1日から首都圏の店舗を皮切りに、順次「自動外貨両替機」を設置することを発表した。
今回、導入する「自動外貨両替機」は、米ドルや中国元など、外貨13種類から円への両替に対応。顧客は、4か国語に対応した(英語・中国語・韓国語・日本語)タッチパネルに表示されるガイダンスに従って入力することで、24時間いつでも日本円への両替が可能。