
【前引け概況】
20日前引けの日経平均株価は大幅反落し。
午前の終値は前日比367円04銭安の1万6681円33銭。
前場の東京株式市場は、原油市況の下落などを背景としたリスク回避の流れのなか改めて売りが膨らむ格好となった。原油価格下落は企業収益面でプラス要素だが、産油国の政府系ファンドの売りなどに対する懸念から主力株中心に買いが手控えられている。為替の円高なども重荷となり、先物主導の売りが下げを加速させている。
WTI原油が時間外取引で1バレル27ドル台に下げたうえ、前日に大幅上昇した中国・上海株が下げて始まったことで、リスク回避のムードが強まった。株価指数先物への売りが続いたことも、現物株への売り圧力につながった。
ファストリやソフトバンクなど値がさ株をはじめ、日経平均構成銘柄はほぼ全面安となった。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆800億円、売買高は10億7242万株。東証1部の値下がり銘柄数は全体の約8割にあたる1533、値上がり銘柄数は312、変わらずは88だった。
個別では ソニーが急落。太陽誘電やダイキンも大幅に下げた。
ソフトバンクグループが売られ、クックパッド、ファーストリテイリングも安い。GMOペイメントゲートウェイ、パソナグループの下げもきつい。
一方、日水や花王は小幅高。15年4~12月期の好業績が伝わった日通の上昇が目立った。
さくらインターネットが急反発、VOYAGE GROUP、JAC Recruitmentも値を飛ばした。マネーパートナーズグループも買われた。
東証2部株価指数は反落した。個別銘柄ではアートSHD、ぷらっと、ケミプロ化成、朝日インテクやベネ・ワン、鳥貴族が下げ、一方、アップルインター、ピクセラ、ランドコンピュータ、コメ兵や川澄化が上昇した。
■日経平均株価 16,678.91(-369.46)
■日経平均先物 16,670(-390)
■東証1部出来高 10.72億株
■東証1部売買代金 1.08兆円
■TOPIX 1,361.96(-28.45)
■騰落 上昇312/下落1,533
■日経JQ 2,450.10(-19.98)
■マザーズ指数 781.94(-15.24)
■東証全体値上がり率ランキング
1.サハダイヤ(JQ:9898) 10(+2)
2.ドーン(JQ:2303) 3355(+500)
3.サイバネット(東1:4312) 540(+80)
4.イメージワン(JQ:2667) 677(+92)
5.ファーストロジック(東マ:6037)3500(+470)
6.ビーマップ(JQ:4316) 750(+100)
7.キムラタン(東1:8107) 8(+1)
8.メディビック(東マ:2369) 165(+19)
9.トレイダーズ(JQ:8704) 242(+21)
10.タカキタ(東2:6325) 809(+69)
■東証全体値下がり率ランキング
1.COOKPAD(東1:2193)1783(-400)
2.ミナトエレ(JQ:6862) 104(-21)
3.ガーラ(JQ:4777) 589(-112)
4.Sシャワー(JQ:4838) 508(-80)
5.FVC(JQ:8462) 2437(-363)
6.リーバイス(JQ:9836) 256(-36)
7.メタップス(東マ:6172) 1892(-256)
8.シンワアート(JQ:2437) 330(-44)
9.アートスパーク(東2:3663)1951(-257)
10.アイサンテクノ(JQ:4667)6310(-800)

【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は反落した。前引けは前日に比べ19円31銭安い2450円77銭。日経平均株価が昨年来安値を一時下回り、投資家心理が冷えた。新興企業銘柄にもリスク資産を避けるムードが高まり、売りを誘った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で379億円、売買高は1億1875万株。
個別銘柄では、ミナトHD、ガーラ、Sシャワー、Dガレージやクルーズ、アイサンテクが下落した。半面、ドーン、ビーマップがストップ高。イメージワン、トレイダーズHD、マクドナルドやイリソ電子、サン電子が上昇した。
東証マザーズ指数も反落した。前引けは前日比15.13ポイント安い782.05だった。個別銘柄ではメタップス、リボミック、エイジア、みんなのWED、そーせいやミクシィ、FFRIが下落した。一方で、ファーストロジ、メディビ、デザインワン、モルフォやサイバダイン、ロックオンは上昇した。