【寄り付き概況】
20日寄り付きの日経平均株価は反落して始まった。
一時は前日比130円近く下げ、1万6900円台前半に下落した。
原油先物相場の下げや円高・ドル安への警戒感が日本株の上値を抑えている。
中国株式相場の下落や人民元安への懸念も根強く、相場の重荷になった。値がさのソフトバンクや京セラ、ファナックが下落。ソニーやマツダの下げも目立つ。
KDDIは下げている。携帯端末の「実質ゼロ円」撤廃を決めたと伝わり、携帯大手3社はそろって安い。
【10時の概況】
日経平均株価は前日比144円10銭安の1万6904.27円で推移。
株価指数先物に断続的な売りが出て、現物株にも売りがかさんだ。主力株を中心にほぼ全面的に売られている。WTI原油が日本時間20日の時間外取引で一段と下落。産油国からの投資資金引き揚げや新興国景気の弱さに対する警戒感が強く、投資家心理に影を落としている。
市場では「原油相場をはじめ外部要因に落ち着きが見られず、(株式などリスク資産に)安心して手を出せない」との声がある。一方、朝方には日経平均が前日比100円安程度まで下げ渋る場面もあった。その時点では、節目の1万7000円ちょうどを再び割り込んだことで個人投資家などから押し目買いが入ったとの声が聞かれた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)もじりじりと下げ幅を広げた。
■日経平均株価 16,904.27(-144.10)
■日経平均先物 16,900(-160)
■TOPIX先物 1,377.50(-12.50)
■騰落 上昇660/下落1,112
■日経JQ 2,467.20(-2.88)
■マザーズ指数 795.88(-1.30)
日経平均マイナス寄与度は15.69円の押し下げでファストリがトップ。以下、ソフトバンクが15.42円、京セラが7.77円、ダイキンが7.45円と続いている。
プラス寄与度トップは東エレクで、日経平均を2.94円押し上げている。次いでセコムが1.65円、キッコマンが1.37円、花王が0.98円と続く。
業種別では33業種中30業種が下落し、上昇は水産・農林、食料、パルプ・紙の3業種にとどまっている。値下がり1位は鉱業で、以下、石油・石炭、海運、不動産、鉄鋼、輸送用機器と並ぶ。
東証1部の売買代金は概算で5813億円、売買高は5億9437万株。東証1部の値下がり銘柄数は1112、値上がり銘柄数は660、変わらずは156。
個別では、三菱商や日本郵政、住友不が昨年来安値を更新した。クックパッドは創業者が全取締役の交代を求める株主提案を受けたと発表し、制限値幅の下限(ストップ安水準)に下げた。一方、東エレクやスクリンは堅調。アサヒとキリンHDも上げている。
東証2部株価指数は小反落。アートSHDや象印、SFJが下落し、朝日インテクや技研製は上げた。
225先物はアムロ・みずほ・JP・野村・大和・SBIが買い越し。
ドイツ・GS・クレディ・豊・モルスタ・パリバ・日興が売り越し。
TOPIX先物はみずほ・メリル・大和・三菱・アムロが買い越し。
ドイツ・GS・JP・クレディ・バークレイズが売り越し。
外資系等はグリコ(2206)、ケネディクス投資法人(3453)に注目。
テクニカル的にはドトール(3087)、パーク24(4666)、住大セ(5232)、メニコン(7780)、サントリー(2587)、Sトラスト(3280)、あさひ(3333)、ベクトル(6058)、西鉄(9031)が動兆。