<兜町カタリスト>「ターンオーバー」
昨日は乱高下の展開で結局はプラス。
前日比を挟んでのターンオーバーが都合15回。
めまぐるしい動きだった。
それにしても株価と言うのは思いとは裏腹に動くもの。
上がって欲しい局面では意地悪く下がる。
逆に下がったままでいいと諦念が広がれば上がる。
腹黒いという訳ではないが睥睨感となる。
雪の月曜は週末NYの大幅安で3日続落。
だったら週明けのNY高と見て、火曜も下げて大幅高のシナリオだった。
しかし、火曜は前場安の後場高。
いつもは下がる火曜の後場にショボく上がるからNYの戻りは不発。
いつものように17000円レベルでのチョマチョマとした戻しでは物足りなさが残る。
しかもNASDAQは続落。
印象の悪いダウ輸送株指数も続落。
2年3か月ぶりの安値を付けた輸送株指数。
鉄道のCSXや物流のフェデックスが鈍いということは経済活動停滞の表れとみる向きもある。
これではまともなシナリオにはまだ程遠い。
GSのアビー・コーエン女史は「今の株安は感情的は動きだ」と指摘する。
一方で「感情的に動揺するような局面ではまだない」との声。
狼狽している訳ではないが株価と実態のつじつまが合ってはいない。
株価が間違っているのか、実態が遅行で追いつくのか。
その判断の時はたぶん今なのだろう。
人気アイドルのSMAPは解散回避。
一方でマーケットのSMAPはまだ暴れている。
Sは上海・サウジアラビア。
MはFRBのマネタリーポリシー(金融政策)。
Aはいわずもがなのアップルの停滞。
Pはペトロリアム(原油)。
このアイドルではない世界経済の足かせのSMAPは解散して欲しいもの。
ここに乗じて今年のSWF(政府系ファンド)の株式売却は750億ドルとはJPモルガンの試算。
昨年が110億ドルだったから結構大きい。
これが虚像であればよいのだが・・・。
日経平均採用銘柄のPERは14.23倍でEPSは1198円(前日1194円)。
昨年12月8日の1270円からはだいぶ減った。
解せないのは空売り比率。
昨日の日経平均は一応反発上昇。
しかし空売り比率は昨年9月29日の43.4%以来の42.6%。
これではまだデモニッシュな悪魔は跳梁跋扈の水準。
スカッとした空は自然だけでなく、市場にも広がって欲しいもの。
フツーは悲観材料だが好材料視したいのはIMFの世界成長率見通し。
3.4%(マイナス0.2%)に下方修正だが、アメリカは2.6%、中国は6.3%。
日本は2016年1%、2017年0.3%と2017年は完全に悪化見通し。
これは当然ながら消費増税の影響に他ならない。
だったら増税延期の選択も現実味を帯びてこようか。
もっとも財務省の手先のようなIMFの試算であるからそのあたりは十分考慮しているのだろうが・・・。
市場は都合の良い見解だけを求める場所でもある。
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《兜町ポエム》
「冬の花火」
ドンとなった花火だきれいだな
チャートいっぱいにひろがった
しだれ株価がひろがった