【オープニングコメント】
20日の東京株式市場は、日経平均株価の1万7000円を挟んだもみ合いとなりそう。
19日のNYダウは、一時180ドル高を付けたが小幅な反発にとどまり、ナスダックは続落。不安定な米国株式の動きを受け、東京市場も方向感が出づらい展開になるとみられる。
日経平均株価予想レンジは、1万6950円-1万7200円
引き続き、中国市場の動向のほか、原油先物価格を睨みながらの相場展開が続くことになろう。日経平均は前日に1万7000円を回復して終えたが、同水準での攻防が続くことになりそうだ。
主要外国証券経由の注文動向は、売り890万株、買い630万株で、差し引き260万株の売り越し。売り越しは4営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、サービス、不動産、電機、自動車、化学、薬品、卸売、情報通信、電力、通信など。
買いセクターに、小売、化学、紙パ、薬品、サービス、通信、銀行、金属、電機、情報通信など。
[注目材料】
■Hamee<3134>
同社株式の流動性の向上と投資家層の拡大及び株主数の増加を図るため、2月29日を基準日、3月1日を効力発生日として1株を4株に分割
■神戸物産<3038>
12月単体月次売上高が前年同月比7.5%増と9カ月連続で前年同月を上回る
【信用取引規制関係】
◆東証、sMedio株の日々公表銘柄指定を解除 19日付。
◆東証、アートSHD株の信用取引に関する臨時措置を解除 20日売買分から。日証金も同日から貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる銘柄別増担保金徴収措置を解除。
◆東証、エイジア株を日々公表銘柄に指定 20日から。
▽空売り比率=42.6%(東証、19日)
【予定】
■国内(20日)
《決算発表》
日鋳造、スーパーツール、安川電、大和オフィス
■海外(20日)
豪1月消費者信頼感(8:30)
英12月失業率(18:30)
世界経済フォーラム(ダボス会議 ~23日)
米12月住宅着工戸数・建設許可件数(22:30)
米12月消費者物価指数(22:30)
《決算発表》
ゴールドマン・サックス
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります。

【NY概況】
19日のNYダウ平均は小幅に反発した。終値は前週末比27ドル94セント高の1万6016ドル02セントだった。世界的な株高の流れを受け米株式にも買いが及んだ。連日の急速な下げで目先の戻りを期待した買いも入りやすかった。ただ、原油安で、ダウ平均は下げに転じる場面もあった。
朝方は米株式への買いが優勢だった。中国では実質国内総生産(GDP)の伸び率が2015年は前年比6.9%増と25年ぶりの低成長となった。景気低迷に伴う政策発動への期待から中国・上海株が上げるなどアジア株が上昇。欧州主要国の株価指数も軒並み上げたため、米株式には買い戻しが広がった。
買いが一巡するとダウ平均は下げに転じる場面があった。NY原油先物相場は一時1バレル28ドル台前半まで下げ、約12年4カ月ぶりの安値を付けた。シェブロン、エクソンモービルなどの石油大手が大きく下落。鉱業大手のフリーポート・マクモランや石油・天然ガス開発大手のチェサピーク・エナジーが急落するなど関連株に売りが広がり、相場を下押しした。
取引終了にかけては再び買いが増えた。前週末にはダウ平均が390ドル超下落するなど急速な下げが続いた反動から目先の戻りを見込んだ買いが入りやすかった。電力会社など景気の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄が買われたことも相場を支えた。
セクター別では、家庭用品・パーソナル用品や公益事業が上昇する一方でエネルギーや素材が下落した。
ナスダック指数は続落。前週末比11.467ポイント安の4476.950で終え、14年10月23日以来およそ1年3カ月ぶりの安値を付けた。バイオ製薬株の下げが大きく、指数を押し下げた。
NYダウ工業株30種(ドル)
16,016.02 +27.94
S&P500種
1,881.33
ナスダック
4,476.950 -11.467
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は反発し1万7000円台を回復した。3月物は3連休前だった前週末比235円高の1万7030円で取引を終えた。19日の大阪取引所の終値を30円下回った。米株とともに買われた。原油相場が下げ進んだ局面では売りに押され、上げ幅を縮めた。3月物の高値は1万7285円、安値は1万6645円だった。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
17030 ( -30 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
17050 ( -10 )
( )は大阪取引所終値比