【大引け概況】
19日の日経平均株価は4営業日ぶりに反発し、前日比92円80銭高の1万7048円37銭で取引を終えた。
前日の米国株市場が休場だったが、欧州株市場は金融株の下げを背景に軟調に推移したことから、きょうの東京株式市場も売り優勢の展開でスタート。注目された中国のGDP発表後も方向感は定まらず、売り買い入り乱れる展開が続いた。
上海総合指数が節目の3000を一時上回り、投資家の警戒感が後退した。外国為替市場で円相場が1ドル=117円台後半まで円安・ドル高に振れたことも支援材料となった。日経平均は後場中ごろからじわりと水準を切り上げた。大引けにかけて買いの勢いが増した。
ただ、急落の反動による自律反発的な動きで、日経平均やTOPIXは高く引けたものの、値上がり銘柄数を値下がりが上回るなど、全般気迷いの地合いを反映している。
JPX日経インデックス400は4営業日ぶりに反発。終値は前日比25.40ポイント(高の1万2524.07だった。東証株価指数(TOPIX)は4営業日ぶりに反発し、2.48ポイント高の1390.41で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆1932億円。売買高は21億7318万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は861と、全体の4割超を占めた。値下がりは948、変わらずは126銘柄だった。
個別では、パナソニックと日立、日産自とマツダが上昇。任天堂と日電産の上げも目立った。富士重工業が上昇。ルネサスエレクトロニクス、日本CMKが値を飛ばし、日本写真印刷、サトーホールディングスなども買われた。
一方、メガバンクの三菱UFJと三井住友FGが下落。明治HDと日清粉Gの下げも大きかった。ソフトバンクグループが軟調、JTも冴えない。さくらインターネットが大幅安となったほか、ネクストも大きく値を下げた。
東証2部株価指数は小幅ながら4営業日ぶりに反発だった。2部指数は、前日比0.51ポイント高の4370.58となった。
とアートSHDがストップ高、アエルミック、ピクセラ、バナーズ、アップルインター、象印が買われた。アサヒ衛陶、村上開明、日アビオ、朝日インテクとラオックスが下げた。

日経ジャスダック平均株価は4営業日ぶりに反発した。終値は前日比18円68銭高の2470円08銭だった。日経平均株価が4営業日ぶりに上昇し、前日まで大きく売られていた銘柄を中心に買いが入った。最近の大幅下落を受け、中小型株の持ち高を減らしていた動きにひとまず歯止めがかかった。
民泊や自動運転などテーマ物色も一部でみられた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で632億円、売買高は1億8922万株だった。民泊事業を巡る連想買いでアパマンショが上げ、ドーン、ガーラ、倉元、太洋工業がストップ高。アイサンテクやタツモ、ミナトHD、SOLHDも買われた。一方、マクドナルドやセリア、フィスコ、北川精機、夢の街創造委員会、エンジャパンが売られた。
東証マザーズ指数も4営業日ぶりに反発した。終値は前日比12.53ポイント高の797.18だった。個別銘柄ではインベスターズC、モルフォ、ジグソー、リボミック、メタップスがストップ高。AMBIも値を飛ばし、DMP、フリークアウトも買われた。バイオ関連のそーせいも大きく上昇した。
半面、ファーストロジ、モバファク、DDS、グリーンペプタイ、サイバダインやインフォテリ、ラクーンが下落した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,048.37 |
92.80 |
日経平均先物 |
17,060.00 |
200.00 |
TOPIX |
1,390.41 |
2.48 |
TOPIX先物 |
1,390.00 |
10.50 |
東証2部指数 |
4,370.58 |
0.51 |
JASDAQ |
2,470.08 |
18.68 |
マザーズ |
797.18 |
12.53 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2173180 |
2193242 |
東証2部 |
71460 |
16806 |