【寄り付き概況】
19日の日経平均株価は4日続落して始まった。
始値は前日比53円28銭安の1万6902円29銭。18日の欧州株が続落となり、運用リスクを避ける売りが続いた。
外国為替市場で円相場が1ドル=117円台前半の円高・ドル安水準で推移していることも買いを慎重にさせている。
きょうは中国の15年10~12月期GDP発表をはじめ重要経済指標が発表されることもあって、朝方は買い手控え感が強い。
【10時の概況】
の日経平均株価は前日比83円90銭高の1万7039円47銭で推移。
朝安後、上げに転じてからは上値の重い展開となり、日経平均は1万7000円近くでの動きとなっている。
連日の株価下落を受け、短期的な戻りを期待する買いは見られるが、運用リスクを避けたい投資家の売りも続き、方向感がつかみにくい。
市場参加者の関心が高い中国の2015年10~12月期の国内総生産(GDP)発表を前に、売りに傾いた持ち高を調整する目的の買いも入った。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は前日終値を一進一退している。
「中国の実質GDPの伸びが市場予想の6.8~6.9%を下回らなければ、株安がいったん落ち着くきっかけになり得る」とみていた。外国為替市場で円相場が一時、1ドル=117円台後半に円安・ドル高に振れたことが下支え要因となった面もある。
■日経平均株価 17,039.47(+83.90)
■日経平均先物 17,030(+170)
■TOPIX先物 1,390.00(+10.50)
■騰落 上昇1,207/下落576
■日経JQ 2,459.22(+7.82)
■マザーズ指数 797.61(+12.96)
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5191億円、売買高は5億6561万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1208、値下がりは570、変わらずは140と、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を大幅に上回っている
業種別では33業種中23業種が値上がり。1位はその他製品で、以下、鉄鋼、海運、電気機器と続く。値下がり上位には食料、水産・農林、銀行が並んでいる。
日経平均プラス寄与度トップはファストリで、日経平均を12.95円押し上げている。次いでファナックが8.24円、富士重が5.88円、TDKが5.49円、ダイキンが5.45円と続く。
マイナス寄与度は4.16円の押し下げでJTがトップ。以下、ソフトバンクが3.88円、信越化が3.26円、エーザイが2.16円と続いている。
東証1部の値上がり銘柄数は1207と、全体の6割超を占めた。値下がりは576、変わらずは137銘柄だった。
「民泊」事業へ参入すると伝わった大京が堅調。2015年4~12月期の連結経常利益が前年同期比13%増えると報じられた大王紙も高い。
新日鉄住金と任天堂も上げている。一方、16年12月期の連結営業利益が前期の会社予想を1割近く上回ると伝わったキリンHDが軟調。メガバンクの三菱UFJと三井住友FGが下がり、セブン&アイとJTも安い。
東証2部株価指数は前日終値を一進一退。理経や技研製が上げ、ラオックスとアートSHDが下げた。
225先物はGS・マネ・アムロ・ドイツ・JP・メリル・クレディが売り越し。
みずほ・UBS・野村・モルスタ・大和・SBI・ニューエッジが売り越し。
TOPIX先物はドイツ・クレディ・JP・メリル・三菱が買い越し。
モルスタ・UBS・みずほ・大和・日興・GSが売り越し。
テクニカル的にはサントリー(2587)、Sトラスト(3280)、あさひ(3333)、ベクトル(6058)西鉄(9031)が動兆。