
【大引け概況】
15日の日経平均株価は続落した。大きく買い優勢でスタートしたが、寄り後は日経平均株価が次第に伸び悩み、後場は下値模索の動きに変わった。一時1万7000円トビ台まで水準を切り下げる軟調展開となった。
前日比93円84銭安の1万7147円11銭で終えた。2015年9月29日以来、約3カ月半ぶりの安値をつけた。
市場関係者の関心が高い中国株が軟調に推移し東京株式市場でも投資家心理が悪化した。昼すぎから外国為替市場で円相場が円高方向に進行し輸出関連に売りが出て相場を押し下げた。中国・上海株市場が軟調に推移するのを横目に次第に売り優勢の地合いに変わった。上海総合指数は昨年8月終値ベースの安値を下回って推移したことで、中国リスクが再び全体相場の重荷となった。
また、下げ止まったかに見えたNY原油先物価格も時間外で下落したことで投資家心理を冷やした。
日経平均は週間で550円85銭、3.11%下げた。年初からの9営業日で上昇したのは13日のみで、この2週間での下落幅は1886円(9.9%)だった。
JPX日経インデックス400も続落した。終値は前日比36.98ポイント安の1万2625.86だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、4.10ポイント安の1402.45で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆4905億円だった。売買高は24億4875万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1115と全体の58%を占めた。値上がりは723、変わらずは97銘柄だった。
個別では、円高進行で輸出関連のトヨタやマツダが下落した。原油先物の下げを嫌気して国際石開帝石や石油資源が下げた。ブラジル事業の特別損失の計上を発表した川重も売られた。
ソニーが軟調、日本電産も値を下げた。さくらインターネットは値幅制限いっぱいに売られた。松屋、アデランスが大幅安。ハーツユナイテッドグループ、ライトオンなどの下げも目立った。
一方、ソフトバンクやNTTが上昇し、シャープも上げた。JALやANAHDも買われた。ヤマダ電機が急伸したほか、日本駐車場開発も高い。サンフロンティア不動産、ディップ、の上げも目立った。
東証2部株価指数も続落した大引けの2部指数は、前日比48.87ポイント安の4416.21となった。個別銘柄ではプラズマがストップ安。ラクトジャパン、ラオックスや理経、アートSHD、セメダインが下げた。一方、象印やマーチャント、ホクリヨウ、イムラ封筒、ノダ、SFJが上げた。

日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比22円97銭安の2598円13銭だった。資金を振り向けてきた新興市場からも資金を引き揚げる動きとなり、値持ちが良いとされてきた銘柄を中心に、目先の利益を確定する売りが優勢だった。
日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比17円23銭安い2495円57銭だった。外国為替市場で円高・ドル安が進み、一転して日本株相場は弱含み、新興株も売りに押された。
ジャスダック市場の売買代金は概算で873億円、売買高は3億8116万株だった。個別銘柄ではドーン、フィスコ、FVCがストップ安。イメージワン、ビーマップ、ネクスグループ、アイサンテクが急落。半面、IPS、ミズホメディーがストップ高。リーバイス、エフアンドエム、Sシャワー、セリアやミズホメディは上昇した。
東証マザーズ指数も続落。終値は前日比25.11ポイント安い800.59と、昨年11月17日(789.26)以来の安値を付けた。売買代金上位のフィンテック関連銘柄や主力銘柄が後場に急速に下げ足を広げると、心理的な節目とされる800を2カ月ぶりに割り込む場面もあった。個別銘柄ではアークン、メタップスがストップ安。グリーンペプタイ、インフォテリやそーせい、ミクシィの値下がりが目立った。一方、Gunosyがストップ高。エイジア、アトラ、ファーストロジ、GMOメディアは上げた。
【指標一覧】
終値 |
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|
日経平均 |
17,147.11 |
-93.84 |
日経平均先物 |
17,150.00 |
-160.00 |
TOPIX |
1,402.45 |
-4.10 |
TOPIX先物 |
1,402.50 |
-10.50 |
東証2部指数 |
4,416.21 |
-48.87 |
JASDAQ |
2,495.57 |
-17.23 |
マザーズ |
800.59 |
-25.11 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2448750 |
2490588 |
東証2部 |
88300 |
17739 |