
【前引け概況】
15日午前の日経平均株価は反発した。前日比126円27銭高の1万7367円22銭で前場を終えた。前日の米国株市場が急反発したことを受けて寄り付きから大きく買いが先行した。原油先物相場がひとまず下げ止まったことで、鉱業や商社など資源関連への買いが目立った。
日経平均は年初から前日まで約1800円下落した。値ごろ感から米株高や円安をきっかけとした買いが入りやすかった。日経平均は、朝方には一時前日比350円高まで上昇する場面があった。
しかし、中国経済に対する不透明感は根強く、きょうは上海株市場が軟調気味で推移していることもあって買い一巡後は伸び悩んでいる。
中国人民銀行(中央銀行)が10時15分ごろ、人民元の対米ドル基準値を前日に比べ小幅に元安・ドル高に設定した。資本流出への懸念が広がり中国・上海株相場が弱含み東京株式市場でも運用リスクを回避する姿勢が広がった。
■日経平均株価 17,367.22(+126.27)
■日経平均先物 17,340(+30)
■東証1部出来高 11.57億株
■東証1部売買代金 1.1兆円
■TOPIX 1,417.03(+10.48)
■騰落 上昇1,376/下落450
■日経JQ 2,523.02(+10.22)
■マザーズ指数 829.76(+4.06)
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1056億円だった。売買高は11億5731万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1376と、全体の71%を占めた。値下がりは450、変わらずは108銘柄だった。
個別では、主力のソフトバンクやファナックが上昇した。資源関連の国際石開帝石や石油資源も上げた。シャープの上昇が目立った。JALが買われ、キーエンスも反発。サンフロンティア不動産、ヤマダ電機も大きく買われた。
一方、マツダや富士重が下落した。ブラジルの造船事業で特別損失を計上すると発表した川重が下げた。松屋が大幅安、イーレックス、星光PMCなども値を下げた。連日で買いを集めていたさくらネットが下落した。
東証2部株価指数は小幅に反発した。前引けの2部指数は、前日比6.35ポイント高の4471.43となった。イムラ封筒、マーチャント、SFJ、ホクリヨウ、象印や日本アビオが上げた。一方、ラクトジャパン、プラズマ、セメダイン、理経やアートSHDが下げた。
■東証全体値上がり率ランキング
1.エイジア(東マ:2352) 2005(+355)
2.シャープ(東1:6753) 129(+20)
3.ミズホメディー(JQ:4595) 1990(+288)
4.インフォテリ(東マ:3853) 1299(+186)
5.アトラ(東マ:6029) 1120(+144)
6.ファーストロジック(東マ:6037)3550(+415)
7.リアルワールド(東マ:3691) 3695(+395)
8.アクロディア(東マ:3823) 382(+40)
9.レカムHD(JQ:3323) 52(+5)
10.イムラ封筒(東2:3955) 293(+28)
■東証全体値下がり率ランキング
1.ラクトJPN(東2:3139) 1308(-300)
2.アークン(東マ:3927) 3290(-700)
3.ネクス(JQ:6634) 917(-181)
4.ADプラズマ(東2:6668) 463(-82)
5.ニッシキ(JQ:4920) 350(-61)
6.USシステムズ(JQ:3390)58(-9)
7.プロパスト(JQ:3236) 283(-42)
8.フィスコ(JQ:3807) 552(-80)
9.キムラタン(東1:8107) 7(-1)
10.ビーマップ(JQ:4316) 724(-101)

【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は反発した。前引けは前日に比べ10円22銭高い2523円02銭。日経平均株価が反発したことで、新興市場にも買いが広がった。
ただ、きょうは東証1部銘柄を中心に買い戻されるなか、ジャスダック平均の上げは小幅にとどまった。ジャスダック市場の売買代金は概算で518億円、売買高は2億2659万株。
個別銘柄ではミズホメディー、IPS、アドソル、Sシャワー、SJIやドーン、アイサンテクが上昇した。半面、フィスコ、ネクスグループ、、日本色材、プロパスト、FVCは下落。新会社設立の発表で一時は15%高となったトレイダーズは続落した。
東証マザーズ指数も反発。前引けは前日比4.06ポイント高い829.76だった。インフォテリやそーせいが上げた。KDDIとの業務提携を発表したGunosyはストップ高買い気配が続き、取引が成立しなかった。一方、ミクシィやアークン、メタップスの値下がりが目立った。