【寄り付き概況】
15日前場寄り付きの日経平均株価は反発した。前日比300円程度高い1万7500円台前半で推移している。前日の米株高や円安進行で投資家心理が改善した。
昨年から低迷している原油価格に下げ止まりの傾向がみられるのも追い風となり、日経平均の上げ幅は一時350円を超えた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。
日経平均は年初から約1800円も下落した。米市場では原油先物相場が12年ぶり安値を付けて株安につながり投資家心理が悪化していた。足元の原油先物相場の続伸で東京株式市場でも資源関連に買い戻しが入り相場を下支えした。
【10時の概況】
10時現在の日経平均株価は前日比140円27銭高の1万7381円22銭で推移。
前日の米株高や原油先物相場の下げ止まりは支えになった。一方、市場関係者の関心の高い中国株や人民元の基準値の動向を見極めたいとの雰囲気がじわりと広がり、やや買い手控えられている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も上げ幅を縮小している。
前日の米株高、外国為替市場の円安進行、原油相場の下げ止まりと好材料が出ているものの日経平均の上げ幅は限られている。市場では「中国の動向次第で相場の環境が変わりやすいため投資家は持ち高を一方に傾けにくい」との声があった。
■日経平均株価 17,381.22(+140.27)
■日経平均先物 17,340(+30)
■TOPIX先物 1,715.50(+2.50)
■騰落 上昇1,426/下落404
■日経JQ 2,524.55(+11.75)
■マザーズ指数 825.35(-0.35)
東証1部の売買代金は概算で6487億円だった。売買高は6億6975万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1426と、全体の74%を占めた。値下がりは404、変わらずは103銘柄だった。
日経平均プラス寄与度トップはソフトバンクで、日経平均を15.18円押し上げている。次いでファストリが7.45円、ダイキンが6.55円、セコムが5.49円と続く。
マイナス寄与度は4.32円の押し下げでTDKがトップ。以下、富士重が1.06円、トヨタが0.98円、デンソーが0.94円と続いている。
業種別では33業種中31業種が上昇し、下落は証券・商品、輸送用機器の2業種のみ。値上がり率1位は空運で、以下、鉱業、小売、石油・石炭、サービス、倉庫・運輸と続いている。
個別では、半導体大手が設備投資を増やす計画を示し、半導体設備関連のスクリーンや東エレクが上昇した。イオンやヤマダ電が上げた。シャープの上昇が目立つ。ホンダ、ファナックがしっかり。一方、東電や中部電が下落した。朝方に買いが先行したトヨタやマツダが下げに転じた。さくらネットの下落が目立つ。三菱UFJ、日産自<、KDDIがさえない。
東証2部株価指数は反発した。象印やイムラ封筒が上げた。一方、アートSHDや朝日インテクが下げた。
225先物はアムロ・三菱・クレディ・松井・GS・JP・ソジェンが買い越し。
ニューエッジ・野村・ドイツ・モルスタ・バークレイズ・大和・みずほが売り越し。
TOPIX先物は日興・大和・GS・シティ・JP・パリバ・メリルが買い越し。
バークレイズ・HSBC・みずほ・クレディ・モルスタ・ニューエッジが売り越し。
外資系等は山パン(2212)、スクリーン(7735)、日駐(2353)、サンフロンティア(8934)に注目。
テクニカル的には太平電(1968)、GMOPG(3769)、関電化(4047)、ラウンドワン(4680)、ニコン(7731)、東祥(8920)、東鉄工(1835)、ポール(3657)が動兆。