【寄り付き概況】
14日前場寄り付きの日経平均株価は大幅反落した。
取引開始直後から売り注文が殺到し、日経平均の下げ幅は600円を超え、1万7000円割れが目前まで迫った。
前日の米株安や円高で投資家心理が悪化。運用リスクを避ける動きが先行している。
原油価格の下落や世界経済の先行きに対する警戒感も根強く、リスク資産の株式から資金を引き揚げる動きが強まっている。東証1部の96%が下落するなど、幅広い銘柄に売りが広がっている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は大幅反落している。
【10時の概況】
10時現在の日経平均株価は前日比621円67銭安の1万7093円96銭で推移。
原油安や米株安など外部要因に加え、複数の悪材料が重なった格好だ。日経平均先物3月物は節目の1万7000円を一時割り込んだ。
日経平均構成銘柄の値上がりは2銘柄にとどまり、223銘柄が下落。マイナス寄与度トップはファストリ で、日経平均を69.04円押し下げ。以下、ファナック が36.68円、KDDI が24.01円、ソフトバンク が22.83円の押し下げと続く。
プラス寄与トップはニコンで、日経平均を1.69円押し上げ。TDK が1.18円で続いている。
東証1部の値上がり銘柄数は43、値下がりは1858、変わらずは29と、値下がり銘柄の割合が90%超に達する全面安商状となっている。
業種別では33業種すべてが値下がり。下落率1位は水産・農林で、以下、鉱業、ゴム製品、電気機器、ガラス・土石、医薬品と並ぶ。
個別では、ソニーやファストリなど主力株が下落。軟調な資源価格を背景に、三井物や新日鉄住金なども売られている。鉱業や水産、保険株も安い。一方、さくらネットやニコンは買われている。
東証2部株価指数は大幅反落した。ラオックスや象印が下げ、キーウェアやTOREXが上げた。