【オープニングコメント】
欧州株はまちまちも米国株は主要3指数が揃って下落、ダウ平均は300ドル超の大幅安で取引を終えており、米国株安に対する警戒感が強まる展開が想定される。
14日の東京株式市場はシカゴ日経平均先物の清算値にサヤ寄せする動きで売りが先行しそうだ。反落後、もみ合いとなりそう。
日経平均株価予想レンジは、1万7100円-1万7500円
12日に付けた直近安値の1万7184円78銭を意識する場面も想定される。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1000万株、買い1080万株で、差し引き80万株の買い越し。買い越しは6営業日ぶり。金額も買い越し。
売りセクターに、電機、小売、サービス、ゴム、その他金融、情報通信、商社、その他製品、不動産、薬品、通信など。
買いセクターに、通信、機械、卸売、薬品、電機、銀行、サービス、自動車など。
■システムインテグレータ<3826>
12日、2016年2月期第3四半期(15年3-11月)決算を発表。売上高が前年同期比24.8%増の26.71億円、営業利益が4.36億円(前年同期は8.73億円の損失)、経常利益が4.37億円(同8.70億円の損失)、四半期純利益が3.63億円(同9.71億円の赤字)と、黒字に転換している。
■トーセイ<8923>
不動産流動化事業が主力であり、不動産開発、不動産ファンド・コンサルティング、不動産賃貸など6事業によるポートフォリオ経営を展開している。取り扱いエリアは東京23区が中心で、エリア特性や顧客ニーズを見極めた中小規模不動産の中古再生を得意とする。オフィスビル・商業、戸建、分譲マンションなど商品ラインナップは豊富。
■インテリックス<8940>
12日、2016年5月期第2四半期(15年6-11月)決算を発表。売上高が前年同期比54.8%増の193.01億円、営業利益が同2.5倍の10.28億円、経常利益が同3.4倍の9.32億円、四半期純利益が同3.3倍の6.16億円だった。
【予定】
■14(木)
【国内】
11月機械受注(8:50)
12月国内企業物価指数(8:50)
《決算発表》
ウエルシアHD、API、松竹、不二越、近鉄百、クリレスHD、ドトル日レス、ニッケ、松屋、大黒天、千代インテ、メタップス、ベクトル、アデランス、三栄建築、サーラ、古野電、キャンドゥ、モリト、柿安本店、テラスカイ、ウエストHD、サンヨーナゴヤ、ヤマダSXL、Gunosy、佐鳥電機、タマホーム、ヴィレッジV、レナウン、モバクリ
《株式分割》※権利取最終日
OSGコーポ
【海外】
韓国中銀政策金利発表
豪12月失業率(9:30)
インド12月卸売物価(15:30)
BOE金融政策委員会
ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル)
米12月輸入物価指数(22:30)
米30年国債入札
《決算発表》
JPモルガン・チェース、インテル
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

【NY概況】
13日のNYダウ工業平均は大幅に反落した。終値は前日比364ドル81セント安の1万6151ドル41セントと、2015年9月29日以来およそ3カ月半ぶりの安値を付けた。
朝方は米株式の買いが優勢だった。中国が13日発表した2015年12月の貿易統計では輸出入額がともに市場予想ほど落ち込まなかった。同国景気に対する過度の警戒が和らぎ、米株式には買いが先行した。
しかし米エネルギー情報局(EIA)が週間の石油在庫統計で原油やガソリンの在庫が前週から増えたことをきっかけに、NY原油先物相場は上げ幅を縮めた。原油需給の緩みが解消するには時間が掛かるとの見方が改めて浮上した。
原油安に対する警戒が根強く、投資家が積極的な運用リスクを取りにくい状況は続くとの見方が米株式の売りにつながった。
エネルギー関連会社の財務悪化に対する懸念も強まっており、天然ガスのウィリアムズ・カンパニーズは18%近く急落した。鉱業のフリーポート・マクモランや石炭採掘大手のコンソル・エナジー、石炭のピーボディ・エナジーなども9%程度下げた。
S&P500種株価指数が節目の1900を下回ると投資家心理が一段と悪化し、様々な銘柄に売りが加速した。「相場は本格的な調整局面に入った」との声もあった。
セクター別では全面安となり、特に小売や運輸の下落が目立った。
ナスダック株価指数も大幅反落。同159.854ポイント安の4526.065で終え、15年9月29日以来およそ3カ月半ぶりの安値を付けた。15年中に大きく上昇した動画配信のネットフリックスが8%超下げたほか、アマゾン・ドット・コムやフェイスブックなどの大型ハイテク株も大きく下げた。
NYダウ工業株30種(ドル)
16,151.41 -364.81
S&P500種
1,890.28 -48.40
ナスダック
4,526.065 -159.854
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は下落した。3月物は前日比180円安の1万7210円で終え、同日の大阪取引所の終値を490円下回った。世界景気や原油安への懸念が根強く意識され、米株式相場とともに売りが優勢だった。
朝方は米株式相場が上げたため、3月物も1万7600円台で推移していた。この日の3月物安値は1万7170円、高値は1万7735円。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
17210 ( -490 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
17235 ( -465 )
( )は大阪取引所終値比