
【大引け概況】
13日の日経平均株価は7営業日ぶりに反発し、前日比496円67銭高の1万7715円63銭で終えた。上昇は2016年に入って初めて。
前日の欧米株高を引き継いで、主力株中心に広範囲に買いが広がり、日経平均は前日の下げ幅をそのまま取り返す展開となった。
外国為替市場では中国人民元が底堅く始まったほか、ドル円相場も1ドル=118円台前半の推移とドル高円安に振れたことも投資家心理を改善させ、前日とは打って変わり、東証1部全体の95%の銘柄が上昇する買い気の強さが際立つ地合いとなった。
中国が日本時間正午ごろ発表した2015年12月の貿易統計は、輸出が6カ月連続で前年同月を下回ったが、市場予想ほど落ち込まなかった。
「中国の実体経済をめぐる市場の懸念は行き過ぎていた」と指摘。相場を押し上げる一因になったという。
JPX日経インデックス400は7営業日ぶりに反発。終値は前日比362.18ポイント高の1万2986.76だった。
東証株価指数(TOPIX)も7営業日ぶりに反発し、40.14ポイント高の1442.09で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆4961億円。売買高は21億3909万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1833と、全体の約95%を占めた。値下がりは77、変わらずは25銘柄だった。
個別では、三菱UFJとトヨタが上昇。ヤフーと関電化の上げも目立った。ファーストリテイリングが買われ、村田製作所、任天堂も高い。ヒト・コミュニケーションズが買われ、関西ペイント、ディップども値を飛ばした。
一方、イオンモールとしまむらが下落。吉野家HDとキユーピーの下げも大きかった。ジャステック、イーレックスなどが大幅安、星光PMCも売られた。
東証2部株価指数は7営業日ぶりに反発。大引けの2部指数は、前日比81.93ポイント高の4549.03となった。
個別銘柄ではオーミケンシ、ヨシックス、アイレップ、ラオックスと朝日インテクが上げ、半面、インターアク、JESCOHD、アートSHDとサイオスが下げた。

日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比22円97銭安の2598円13銭だった。資金を振り向けてきた新興市場からも資金を引き揚げる動きとなり、値持ちが良いとされてきた銘柄を中心に、目先の利益を確定する売りが優勢だった。
日経ジャスダック平均株価は5営業日ぶりに反発した。終値は前日比43円30銭高の2560円50銭だった。日経平均株価が7営業日ぶりに反発、今年初の上昇となったことで投資家心理が改善した。好決算だった個別株やバイオ関連を物色する動きも広がった。
中小型株などに買いが増え、ジャスダック市場は取引終了にかけて一段高となった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で630億円、売買高は1億3613万株だった。個別銘柄ではドーン、日本色材、JHD、SJI、ネクスグループのほか、3~11月期が増収増益だったレイなどがストップ高。レイドーンやマクドナルド、カルナバイオが買われた。一方、イメージワンがストップ安。FVC、ビーマップ、サダマツ、アパマンショが売られた。
東証マザーズ指数は大幅に5営業日ぶりに反発した。終値は前日比30.60ポイント高の852.71だった。個別銘柄ではBEENOS、セレス、ALBERT、ショーケースTV、グリーンペプタイがストップ高。そーせいやサイバーダインなど主力株が上昇。抗がん薬の特許査定を受領したナノキャリアも上げた。顧客情報流出の可能性を発表したアークンがストップ安。決算見通しを下方修正したSHIFTが下げ、ロックオン、リアルワールド、インフォテリも下落した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,715.63 |
496.67 |
日経平均先物 |
17,700.00 |
610.00 |
TOPIX |
1,442.09 |
40.14 |
TOPIX先物 |
1,441.00 |
47.50 |
東証2部指数 |
4,549.03 |
81.93 |
JASDAQ |
2,560.50 |
43.30 |
マザーズ |
852.71 |
30.60 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2139090 |
2496138 |
東証2部 |
94430 |
16828 |