
【前引け概況】
13日の日経平均株価は7営業日ぶりに反発し、前日比463円37銭高の1万7682円33銭。前日の欧米株高を受けて大きく買い戻される展開となった。日経平均は230円高でスタートした後も漸次水準を切り上げ、前場はほぼ高値圏で前場を終えた。
短期的な戻りを期待する買いが入った。市場の関心が高い人民元の13日基準値が前日終値を上回る水準に設定されると、急速な人民元安に歯止めがかかるとの見方から運用リスクをとる動きが加速し、上昇に拍車が掛かった。
最近の下落で、信用取引で買いを入れていた個人の多くに追い証が発生。前日までに持ち高を整理する動きが一巡し、売り圧力が低下して上げ幅を大きくした面もある。
主力株中心に広範囲に売り方のショートカバーとリバウンド狙いの買いが流入した。前日とは打って変わって東証1部全体の95%の銘柄が上昇する買い気の強い地合いとなっている。
■日経平均株価 17,682.33(+463.37)
■日経平均先物 17,680(+590)
■TOPIX 1,441.39(+39.44)
■東証1部出来高 11.00億株
■東証1部売買代金 1.21兆円
■騰落 上昇1,840/下落71
■日経JQ 2,553.79(+36.59)
■マザーズ指数 847.05(+24.94)
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も7営業日ぶりに反発した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2137億円、売買高は11億72万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1840と、全体の95%を占めた。値下がりは71、変わらずは22銘柄だった。
個別では、主力のトヨタやソニーが上昇。三菱UFJと三井住友FG、みずほFGのメガバンクも高い。外国為替市場で円高傾向に歯止めが掛かったため、富士重など輸出株にも値上がりが目立った。収益が持ち直していると伝わったOLCの値上がりが目立った。ヒト・コミュニケーションズが大幅高、関東電化工業が値を飛ばし、ディップも急伸。
一方、さくらインターネットが大幅安、コアなどが利食われ、吉野家ホールディングス、星光PMCも大幅安。KDDIやイオンが売りに押された。
東証2部株価指数も7営業日ぶりに反発。前引けの2部指数は、前日比66.50ポイント高の4533.60となった。個別銘柄ではオーミケンシ、ヨシックス、日プラスト、ラオックスとアートSHDが上げ、半面、サイオスとインターアク、JESCOHD、SECカーボンが売られた。

日経ジャスダック平均株価は反発した。前引けは前日比36円59銭高の2553円79銭だった。日経平均株価が7営業日ぶりに大幅反発し、投資家心理がやや改善。年初から売られていた銘柄に買いが入った。
好決算や好調な月次売上高を手掛かりとした買いも目立った。もっとも、きょうの上昇で地合いが変わったとみる向きは少ないようだ。
ジャスダック市場の売買代金は概算で361億円、売買高は7083万株だった。個別銘柄ではJHD、レイがストップ高。リプロセル、日本テレホン、クルーズ、マクドナルドが買われた。半面、FVC、ビーマップ、ドーン、イメージワンが下げた。
東証マザーズ指数も反発した。前引けは前日比24.94ポイント高い847.05だった。前日に大幅に下落した反動で買いが優勢だった。個別銘柄ではALBERT、グリーンペプタイがストップ高。アドウェイズ、BEENOSが値を飛ばし、そーせい、ミクシィが上昇。一方で、SHIFT、リアルワールド、ロックオン、インフォテリやラクーンなどが下落した。