【寄り付き概況】
13日の日経平均株価は7営業日ぶりに反発して始まった。
始値は前日比230円16銭高の1万7449円12銭。
前日の欧州株が反発し、米ダウ工業株30種平均が続伸したことで投資家の心理が改善した。運用リスクを避ける動きが弱まり、前日まで下落が続いた日経平均の目先の戻りを期待した買いを誘っている
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も7営業日ぶりに反発した。
【10時の概況】
日経平均株価はじり高となった。10時現在の日経平均株価は前日比344円36銭高の1万7563円32銭で推移。上げ幅を一時400円近くまで広げ、1万7600円に迫った。
12日の欧米株式相場の上昇で、投資家心理が改善。不安定な値動きを続ける中国株や人民元を警戒する雰囲気が根強いながら、短期的な戻りを期待する買いが続いている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も堅調に推移している。
連日の相場急落で、多くの投資家に信用取引の追加担保差し入れ義務(追い証)が発生した。「信用買いを手掛けたほぼ全ての投資家に追い証が生じた」といい、12日までに持ち高を整理する動きが一巡。売り圧力が弱まった中で打診買いの効果が大きくなったようだ。
■日経平均株価 17,563.32(+344.36)
■日経平均先物 17,560(+470)
■TOPIX先物 1,434.00(+40.50)
■騰落 上昇1,828/下落80
■日経JQ 2,544.70(+27.50)
■マザーズ指数 842.54(+20.43)
日経平均構成銘柄はほとんどの銘柄が値上がりし、値下がりは6銘柄にとどまっている。プラス寄与度トップはファストリで、日経平均を25.50円押し上げている。次いでファナックが15.50円、ソフトバンクが14.36円、TDKが13.73円が10.36円と続いている。
マイナス寄与トップはKDDIで、日経平均を10.36円押し下げ。次いで丸井Gが0.47円、日電硝が0.18円、住友大阪が0.08円とマイナス寄与で続く。
業種別では33業種すべてが上昇。値上がり率1位はその他製品で、以下、空運、ゴム製品、倉庫・運輸、その他金融、輸送用機器と続いている。
東証1部の売買代金は概算で7038億円、売買高は6億3730万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1828と、全体の95%近くを占めた。値下がりは80、変わらずは23銘柄だった。
個別では、主力のトヨタが上げ、金融の三菱UFJと三井住友FG、みずほFGが上昇。業績が持ち直していると伝わったOLCの値上がりが目立ち、業績予想を上方修正した東宝が高い。一方、NTTやKDDIが下落。ライフコーポが大幅安となった。
東証2部株価指数も上昇。ラオックスと象印が上げ、アートSHDとサイオスが下げた。

■日本色材工業研究所<4920>
16年2月期の連結経常損益を1億2300万円の黒字→4億3300万円の黒字(前期は2億7100万円の赤字)に3.5倍上方修正した。
■ホットリンク<3680>
反発。同社は12日、インバウンド市場のデータソリューション事業でジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK、東京都中野区)と業務提携することで合意したと発表
■SJI <2315>
ストップ高買い気配。引き続きテックビューロとの協業開始を材料視した買いが向かっている。同社は12日、テックビューロとブロックチェーン技術を用いたフィンテックの実証実験及び共同開発、並びにプライベート・ブロックチェーン構築プラットフォーム「mijin」の販売を含む、幅広い分野での業務提携を具現化するための協業を開始したと発表している。
225先物は三菱・野村・日産・メリル・シティ・パリバ・バークレイズが買い越し。
GS・みずほ・カブコム・大和・モルスタ・ドイツ・SBIが売り越し。
TOPIX先物はJP・大和・ニューエッジ・三菱・メリルが買い越し。
バークレイズ・UBS・みずほ・モルスタ・パリバが売り越し。
外資系等はネクソン(3659)、りらいあ(4708)、東映アニメ(4816)、サイバーダイン(7779)、CKD(6507)、レオパレス(8848)に注目。
テクニカル的にはコア(2359)、ジェイコム(2462)、エストラスト(3280)、さくら(3778)、栄研化学(4549)、安川(6506)、デサント(8114)、島忠(8184)が動兆。