【寄り付き】
12日寄り付きの日経平均株価は大幅続落して始まった。
前週末比227円03銭安の1万7470円93銭で始まり、下げ幅は一時300円を超え、取引時間中として2015年9月30日以来の安値を付けた。
下落基調の中国・人民元や急落が目立つ上海株式相場への警戒感が根強く、投資家が運用リスクを回避するための売りが先行。原油先物相場が下げ止まらないことも投資家心理を冷やした。
【10時の概況】
日経平均株価は前週末比230円80銭安の1万467円16銭で推移している。
日経平均株価はやや下げ渋った。
1万7500円前後で依然として中国・人民元や前日に急落した上海株式相場への警戒感は根強いものの、前週1週間で日経平均は7%下げているため、下値では押し目買いも入った。「空売りが積み上がっており、一時的な買い戻しの動きがある」との声も聞かれた。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)は6日続落。ともに朝方につけたきょうの安値からは下げ幅を縮小しているが、戻りは鈍い。東証規模別株価指数では中小型に比べて大型株の下げがきつい。
日経平均マイナス寄与度は16.48円の押し下げでファストリがトップ。以下、日東電が10.98円、京セラが9.02円、ソフトバンクが8.36円と続いている。
プラス寄与度トップはホンダで、日経平均を2.98円押し上げている。次いで安川電が1.77円、ダイキンが1.69円、菱地所が0.45円と続く。
■日経平均 17,467.16(-230.80)
■日経平均先物 17,450(-240)
■TOPIX先物 1,425.50(-21.50)
■騰落 上昇273/下落1,575
■日経JQ 2,577.00(-17.50)
■マザーズ指数 858.81(-15.33)
10時現在の東証1部の売買代金は概算で8116億円、売買高は7億5411万株。東証1部の値下がり銘柄数は全体の8割を超える1575、値上がりは273、変わらずは86。業種別TOPIXでは全33業種が下落している。なかでも鉱業や石油石炭製品、海運業などの資源関連の業種の下げがきつい。
個別では、2015年3~11月期の連結決算が振るわなかったイオンが大幅安。原油安を受けて、国際石開帝石や石油資源なども安い。半面、フィンテック関連として注目を集めるさくらネットが大幅高。前週末8日に発表した2015年9~11月期決算が好調だった島忠も高い。
東証2部指数は6日続落している。ラオックスや象印やコメ兵が下げる一方、アートSHDが上昇した。
225先物は野村・UBS・三菱・メリル・日興・GS・シティが買い越し。
アムロ・ドイツ・大和・ニューエッジ・みずほが売り越し。
TOPIX先物はパリバ・メリル・モルスタ・みずほ・ニューエッジが買い越し。
バークレイズ・GS・ドイツ・大和が売り越し。
テクニカル的にはデジテルアーツ(2326)、キュソ流通(9369)、わらべや(2918)、ユナイテッドスーパー(3222)、ブックオフ(3313)、さくら(3778)、中越パ(3877)、東京個別(4745)、星光(4963)、タカキタ(6325)、トランザ(7818)が動兆。