
【大引け概況】
8日の日経平均株価は5日続落した。終値は前日比69円38銭安の1万7697円96銭と、2015年9月30日以来およそ3カ月ぶりの安値を付けた。
年初からの5日続落は、1950年9月に算出を開始してから初めて。
前場は寄り付き直後に、前日の世界同時株安の影響で、1万7,500円近辺まで下落したものの、ここ数日波乱要因となってきた中国人民元の下げが一服したのを受け、電機、自動車、機械などの主力輸出銘柄を中心に買い戻しの動きが強まった。
後場前半ばまでは、前日比プラス圏の推移が続いたものの、日本時間今晩に昨年12月の米雇用統計の発表を控え、手仕舞い売りの勢いが大引けにかけて強まった。
東証株価指数(TOPIX)は5日続落し、前日比10.62ポイント安の1447.32で終えた。JPX日経インデックス400も5日続落。92.19ポイント安の1万3029.77で引けた。
東証1部の売買代金は概算で3兆2017億円。株価指数オプション1月物の特別清算指数(SQ)算出に伴う取引で、昨年12月18日以来、3週間ぶりの水準に膨らんだ。売買高は25億9124万株だった。
東証1部の値下がり銘柄数は全体の75%にあたる1466。値上がり377、変わらずは92銘柄だった。
個別では、主力のトヨタや日立、三菱UFJが下落。ゆうちょ銀は上場来安値を付けた。業績見通しを下方修正したファストリも下げた。7&iHD、村田製、富士重工が売られた。
一方、ファナックが上昇。ソニーが上げた。受注が持ち直していると伝わったアドテストや、業績予想を引き上げた良品計画の値上がりが目立った。ダイキン、ブリヂストン、さくらインターネットが買われた。
東証2部株価指数も5日続落した。大引けの2部指数は、前日比21.56ポイント矢巣の4590.12となった。
個別銘柄では理経、朝日インテク、日アビオ、ツインバード、や象印が下げた、一方、DNA研がストップ高。アートSHDとゼニス羽田が上げた。

日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比22円97銭安の2598円13銭だった。資金を振り向けてきた新興市場からも資金を引き揚げる動きとなり、値持ちが良いとされてきた銘柄を中心に、目先の利益を確定する売りが優勢だった。
日経ジャスダック平均株価は3日続落した。終値は前日比3円63銭安い2594円50銭だった。ジャスダック平均は下げ幅を縮小し、自動運転やマイナンバーといったテーマ物色の買いが一部で盛り返した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で669億円、売買高は1億2899万株だった。個別では、プロパスト、ビーマップ、アスコット、エンジャパンやクルーズ、セプテニHDが下落した。半面、ドーン、リプロセル、FVC、エージーピーがストップ高。協和コンサル、ニューフレア、日ダイナミク、ユビテックは上昇した。
東証マザーズ指数は3日続落した。終値は前日比5.67ポイント安い874.14だった。 個別銘柄ではメディアS、メディア工房、メディアドゥ、そーせいやインベスC、モルフォが下落した。一方、リアルワールド、インフォテリがストップ高。ミクシィやITbook、ラクーンが上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,697.96 |
-69.38 |
日経平均先物 |
17,690.00 |
30.00 |
TOPIX |
1,447.32 |
-10.62 |
TOPIX先物 |
1,447.00 |
-6.50 |
東証2部指数 |
4,590.12 |
-21.56 |
JASDAQ |
2,594.50 |
-3.63 |
マザーズ |
874.14 |
-5.67 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2591240 |
3201786 |
東証2部 |
94990 |
21319 |