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兜町カタリスト

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<兜町カタリスト>
「辟易」

21年ぶりの大発会から3日続落を越えて4日続落。
年初から日経平均株価は1266円の下落。
12年ぶりの原油安に4年ぶりの人民元安。
そして2度目の上海サーキットブレーカー。
中東ではサウジのイエメン・イラン大使館空爆まで加わっての売り一色。
不思議なことに北朝鮮の核実験など霞んでしまった。
泣きっ面に蜂は指数寄与度トップのファーストリテの5年ぶりの減益という下方修正。
背景は原料高と円安とされる。
だったら原油安と円高トレンドはむしろ歓迎と言いたくもなる。
ただ「安くなければ買われない」というビジネスモデルの限界なのかも知れないのは懸念。
中国は人民元安を食い止めるの為替介入で12月の外貨準備高は12.7兆円減少。
ピークの14年6月比で2割の減少。
IMFのSDR採用なんて時期尚早だったのだろう。
というか、反対勢力のオフショアでの人民元売りだったとすると面白い。

行き過ぎもまた相場。
とはいえ売られ過ぎ指標を数え上げるもの5日目になるといい加減にして欲しくなる。
日経平均の25日移動平均かい離はマイナス6.69%。
9月29日のマイナス6.83%以来の水準。
この時、日経平均は瞬間16901円まで売られ翌日から12月1日の20012円までの起点となった。
9月8日はマイナス10.82%。
翌日の日経平均は1300円超の大幅高。
8月25日がマイナス12.24%。
そう考えると25日線かい離は物足らないのかも知れないし、後から悪さが付いてくるのだろうか。
NTレシオは12.18で昨年10月19日の12.12に近づいてきた。
これは225主導で売られた傍証。
サイコロも3勝9敗で25%。
サイコロ100%が見られるかと期待したのはついこの間のことのように思える。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス6.890%。
買い方はマイナス12.117%と2ケタに乗せてきたが昨年の記録は9月29日のマイナス17.630%。
こちらも少し物足りない水準。
そして空売り比率は42.4%だがこれも昨年9月29日が43,4%のバッケンレコード。
これら紙芝居的数値は最悪に近づいてはいるものの最悪ではない。
もっとも週足一目均衡の雲の下限が17740円。
9月29日はココでぴたりと止まった。
24か月移動平均線が17533円を覗きに行くのかどうかが課題なのだろうか。
ファンダ的には日経平均採用銘柄のPERは14.64倍でEPSは1213円。
14倍は明らかにリバウンド水準だが、まさか13倍台を望んでいる訳ではなかろう。
(もっとも上海は13倍だが・・・)。
東証1部の単純平均は2869.15円。
3000ポイント割れはあまりにショボすぎる。
因みに東証1部配当りは加重平均で1.93%と2%に近付いてきた。
市場では「出口の見えないトンネル」という声があるがどんなトンネルも必ず出口がある。
決して洞窟や井戸ではない。

朝令暮改という故事の出典は「漢書・食貨志」。
まさに中国はそういう歴史のあるところで今回はサーキットブレーカーの発動を4日で停止。
寄り付きから30分で全銘柄の取引を停止する規制は消えた。
というか、タッタ4日で消える規制などあり得ない。
中国市場の未成熟さの象徴でもあろうか。
そんな市場を一人前に取り扱うから間違える。
体だけ成長した未熟者として考えないと思わぬ誤解と錯覚は増えるのだろう。

中国証券監督管理委員会(CSRC)のコメント。
「サーキットブレーカーが株価急落の主因ではないが、想定通りに機能しなかった。
コストがメリットを上回った。
相場の安定化に向けて停止を決定した」。
市場では売買停止の発動基準が5%とか7%というのが低すぎるという声がある。
デイトレの基準としては妥当なのかも知れないが取引停止条件ではきつすぎる。
しかも先物だけでなく全銘柄停止というのも理解不能。
本来は疑問視し辟易しなければならない筈の規制だった。
世界金融市場への影響など何も考えていない証拠でもあり、フリーでもグローバルでもフェアでもない。

日経のイヤな見出しは「外国人、7年ぶり売り越し」。
外国人は08年以来7年ぶりに2509億円の売り越しだった。
6月までは2兆6583億円買い越しだったから後半一気に売りに転じた格好。
背景としてオイルマネーの逃避も挙げられている。
現物は2509億円ながら先物は2兆8653億円の売り越し。
残念ながら相場乱舞の背景となっていたことになる。
ただ現物は個人も4兆9995億円の売り越しで4年連続。
一方事業法人が2兆9632億円の買い越しで過去最高。
信託も2兆75億円の買い越しだった。

SQは通過。
推定SQ値は17420.01円(12月メジャーSQ値は18943円)。
ファーストリテの売り気配で算出まで10分かかったが絶妙の下方修正タイミング。
幻か幻でないかは結構大きな問題となる。
なにも作位はなかろうがどうしてSQ前日に四半期決算を発表するのか理解に苦しむ。
225寄与度トップという概念があるのかどうか。
決算役員会が木曜だからなのかも知れないが・・・。
マーケットインパクトという点では一考の余地はあろう。
今夜は米雇用統計。
そして明日から3連休。
スケジュールに翻弄される株式市場。
そんなことがいつまでまかり通るのだろうか。
といっても所詮、今のところ負け犬の遠吠えにしか聞こえないところが残念。

NYダウは392ドル安の16514ドルと続落。
NASDAQは146ポイント安の4689ポイントと6日続落。
S&P500は47ポイント安の1943ポイントと続落。
ダウ輸送株指数は2221ポイント安の6995ポイント。
中国株安と原油安の嫌気との解釈。
ジョージ・ソロス氏は「現在の状況は2008年の金融危機と似ている。
世界の市場は危機に直面している」とコメント。
ヤフーが6%超の下落。
3市場の売買高は約99億株と拡大。
CME円建ては大証比90円安の17570円。
ドル建ては大証比55ポイント安の17605ポイント。
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櫻井英明

Author:櫻井英明
日興証券での機関投資家の運用トレーダー、「株式新聞Weekly編集長」などを経て、2008年7月からストックウェザー「兜町カタリスト」編集長。幅広い情報チャネルとマーケット分析、最新経済動向を株式市場の観点から分析した独特の未来予測に定評があり、個人投資家からの人気も高い。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの公式スマホサイトにて、毎日、株式情報を配信中。

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