【オープニングコメント】
8日の東京株式市場は売り先行後、神経質な展開となりそう。
日経平均株価予想レンジは、1万7500円-1万8000円
売り一巡後は、中国政府が日本時間の午前10時すぎに発表する、対ドルでの人民元相場基準値の設定を前に、様子見気分が広がる可能性もありそう。
ただし、日経平均の1万7500円処は、節目かつ、24カ月線(17533円)が控えている水準で、ここはサポートになると考える。
日経平均は年初から1200円超下げているが、このところは中国市場の始まりと合わせて売り仕掛け的な流れが強まっていたように映る。ショートポジションは相当積み上がっていると考えられるため、中国次第では相当なリバウンドも意識されやすいだろう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1790万株、買い1280万株で、差し引き510万株の売り越し。売り越しは3営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、化学、銀行、小売、繊維、薬品、情報通信、ガラス、電機、鉱業など。買いセクターに、建設、自動車、精密、輸送用機器、銀行、陸運、ガス、サービス、食品、電機、ゴムなど。
【予定】
01月08日(金)
【国内】
日銀政策委員会・金融政策決定会合の主な意見(12月17~18日開催分、8:50)
11月毎月勤労統計調査(10:30)
11月景気動向指数(14:00)
オプションSQ
《決算発表》
久光薬、ユニーGHD、ディップ、チヨダ、島忠、オンワードHD、乃村工、吉野家HD、壱番屋、ベル24HD、マニー、USEN、ワキタ、三協立山、ダイト、ポケットC、コシダカHD、技研製、創通、サムティ、マルゼン、エコス、スター・マイカ、ジェイコムHD、ピックルス、ブロッコリー、キリン堂HD、ローツェ、メディ工房、フェリシモ
【海外】
豪11月小売売上高(9:30)
独11月鉱工業生産・貿易収支(16:00)
仏11月鉱工業生産(16:45)
トルコ11月鉱工業生産(17:00)
スウェーデン中銀政策金利発表(17:30)
英11月貿易収支(18:30)
ブラジル12月消費者物価(20:00)
カナダ12月失業率(22:30)
米12月雇用統計(22:30)
メキシコ12月消費者信頼感指数(23:00)
米11月卸売在庫(9日0:00)
米11月消費者信用残高(9日5:00)
休場:ロシア
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

【NY概況】
7日のNYダウ工業平均は前日比392ドル41セント安の1万6514ドル10セントで終え、2015年10月2日以来約3カ月ぶりの安値をつけた。下げ幅は9月1日以来の大きさだった。中国など世界的な株安を受けて投資家心理が悪化。リスク資産を手仕舞い売りが加速した。
ダウ平均は前日比の下げ幅が一時440ドルを超えた。人民元相場が下げ止まらず、約4年10カ月ぶりの安値を付けた。原油相場に下げ止まりの兆しが見えないことも嫌気され、終日軟調推移となった。
株価の急落が続く中国当局が8日からサーキット・ブレーカー制度を一旦停止すると伝わった。米株式相場はこの報道を受けてやや下げ渋る場面もあったが、その後は中国政府が市場安定に有効な手立てを持っていないなどの見方が強まったといい、午後にかけては売りが加速した。
セクター別では全面安となり、特に自動車・自動車部品やテクノロジー・ハード・機器の下落が目立った。
ナスダック総合株価指数は6日続落し、同146.339ポイント安の4689.426で終えた。15年10月1日以来の安値だった。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も15年10月1日以来の低水準だった。
NYダウ工業株30種(ドル)
16,514.10 -392.41
S&P500種
1,943.09 -47.17
ナスダック
4,689.426 -146.339
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は大幅続落した。3月物は前日比470円安の1万7570円で取引を終え、同限月の終値として約3カ月ぶりに1万8000円を割った。
7日の大阪取引所の終値を90円下回った。中国の人民元の下落や株安を手がかりに世界景気の先行き警戒感が広がり、米株とともに売られた。3月物は一時1万7465円まで下げた。一方、この日の3月物高値は1万8160円だった。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
17570 ( -90 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
17605 ( -55 )
( )は大阪取引所終値比