
【大引け概況】
7日の日経平均株価は4日続落した。
終値は前日比423円98銭安の1万7767円34銭だった。1万8000円の大台を割り込み、昨年10月2日以来およそ3カ月ぶりの安値で終えた。
人民元の基準値引き下げを受けて為替相場が1ドル=117円台まで円高に振れたことや、中国株式相場が大幅安となって取引が停止され、投資家心理が冷え込んだ。
運用リスクを避ける動きが続き、後場に日経平均は下げ幅を一段と広げた。日経平均が年初から4日続落するのは1995年以来21年ぶり。
中東情勢の緊迫化や北朝鮮による核実験など年明けから悪材料が相次いでいることも引き続き重荷。午後に日経平均は下げ幅を一段と広げ、「地合い悪化に乗じて投機筋が売りの勢いを強めている」との見方もあった。
JPX日経インデックス400は4日続落した。終値は前日比290.19ポイント安の1万3121.96だった。
東証株価指数(TOPIX)も4日続落し、30.90ポイント安の1457.94で終えた。
業種別TOPIXでは全33業種中、電気・ガス業を除く32業種が下げた。なかでも鉱業や鉄鋼、海運業などの下げがきつい。
東証1部の売買代金は概算で2兆8338億円と、昨年12月18日以来の高水準。売買高は23億7486万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の8割強の1647、値上がりは239、変わらずは49だった。
個別では、主力のトヨタやソニー、ホンダが下落。三菱UFJ、三井住友FG、みずほFGなどメガバンクも下げ、スクリンや日東電、ファナック、富士重、マツダ、キーエンス、アルプス電も下落した。半面、前日下げの目立った任天堂が上昇。大東建が大幅高となったほか、明治HDやアサヒなどの食品株の一角が上げた。大日本住友や塩野義などの医薬品も上昇した。また、エムアップ、ネオス、SKジャパンなどしっかり。
東証2部株価指数は4日続落した。大引けの2部指数は、前日比56.75ポイント安の4611.68となった。個別銘柄では、アピクヤマダ、スガイ化学工業、象印、朝日インテク、ヨネックスが下げた。一方、理経、システムソフト、エルナー、タカトリが上昇した。

日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比22円97銭安の2598円13銭だった。資金を振り向けてきた新興市場からも資金を引き揚げる動きとなり、値持ちが良いとされてきた銘柄を中心に、目先の利益を確定する売りが優勢だった。
マイナンバーや自動運転関連、IT(情報技術)と金融を融合した「フィンテック」など、投資家が足元でテーマ物色をしていた銘柄の売りも目立った。
日経ジャスダック平均はじり安の展開。取引終了間際にこの日の安値を付けた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で599億円、売買高は1億3177万株だった。個別銘柄では環境管理、イメージワン、テリロジー、FVCやクルーズ、アクモスが下げ、半面、ドーン、モジュレ、プロパスト、ビーマップ、テーオーがストップ高。アパマンショやイマジニア、メッセージが上げた。
東証マザーズ指数は小幅に続落した。終値は前日比0.43ポイント安の879.81だった。個別銘柄ではITbook、ASJ、アークン、ミクシィやサイバダイン、ラクーンが下落した。一方、AMBIT、APLIX、グリーンペプタイ、アドウェイズ、メディア工房、ネットイヤーなどがストップ高。そーせいやインベスC、UNITEDが上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,767.34 |
-423.98 |
日経平均先物 |
17,660.00 |
-520.00 |
TOPIX |
1,457.94 |
-30.90 |
TOPIX先物 |
1,453.50 |
-35.50 |
東証2部指数 |
4,611.68 |
-56.75 |
JASDAQ |
2,598.13 |
-22.97 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2374860 |
2833837 |
東証2部 |
121030 |
24466 |