
【寄り付き概況】
7日寄り付きの日経平均株価は4日続落して始まった。
寄り付き直後には前日比89円安の1万8101円まで下げる場面があった。前日の米株式相場や原油先物相場が下落したことで投資家心理が悪化。短期的な値ごろ感から押し目買いを誘って下げ幅を縮める場面はあるが、積極的な買いは手控えられている。
【10時現在の概況】
日経平均株価は前日比99円52銭安の1万8091円80銭で推移している。
その後は1万8100円を中心とした値動きが続く。朝方は下げ渋る場面があったが、戻りの鈍さを嫌気した売りが強い。前日の米株安なども投資家心理の重荷となっている。
「中国人民元の基準となる為替レートの発表や上海株式市場の取引開始を前に、投資家の様子見気分が強い」との声も聞かれる。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)は朝方に小幅高になる場面があったが、再び下げに転じている。
東証1部の値上がり銘柄数は824、値下がりは944、変わらずは161。
日経平均マイナス寄与度は16.95円の押し下げで日東電がトップ。以下、ファナックが16.67円、ソフトバンクが6.24円、ダイキンが6.12円と続いている。
プラス寄与度トップはアステラスで、日経平均を4.12円押し上げている。次いでエーザイが3.10円、アサヒが2.67円、JTが2.24円と続く。
■日経平均株価 18,092.04(-99.28)
■日経平均先物 18,080(-100)
■TOPIX先物 1,481.50(-7.50)
■騰落 上昇821/下落945
■日経JQ 2,616.09(-5.01)
■マザーズ指数 890.78(+10.54)
東証1部の売買代金は概算で6413億円、売買高は5億4103万株。東証1部の値下がり銘柄数は945、値上がりは821、変わらずは165。
業種別では33業種中10業種が値上がり。1位は食料で、以下、電気・ガス、医薬品、空運と続く。値下がり上位には鉱業、海運、鉄鋼が並んでいる。
個別では、ルネサス株の取得の思惑からソニーが大幅安。トヨタや富士重も安い。2015年3~11月期の連結営業利益が過去最高となる見通しと伝わったローソンは一進一退。一方、2015年3~11月期の業績が好調だったスギHDが高い。NTTやOLC、大東建などが上昇した。
東証2部指数は4日続落。ヨネックスやベネ・ワンが下げた一方、理経やアートSHD、象印が上昇した。

■グリーンペプタイド(4594)
久留米大学と同社、富士フイルムが共同開発した免疫治療薬「がんペプチドワクチン」について、18年にも医薬品医療機器総合機構(PMDA)に薬事承認申請する方針を明らかにしたと一部地方紙で報じられており、同社株価は前日の大引け直前に急動意を見せていた。本日もこうした流れが継続している。この報道によれば、臨床試験では投与した患者の生存期間が大幅に伸び、副作用もほぼなかったという。
■ADWAYS (2489)
同社やネットイヤー(3622)、メディア(3815)などLINE関連銘柄が軒並み急伸している。直近で上昇の目立ったフィンテック関連銘柄やドローン関連銘柄などの一角で物色一巡感が広がるなか、テーマ株の循環物色の流れがLINE関連銘柄に向かっている。
225先物はみずほ・三菱・大和・クレディ・野村が買い越し。
アムロ・メリル・JP・バークレイズ・モルスタ・GSが売り越し。
TOPIX先物は日興・メリル・クレディ・みずほ・三菱・JP・アムロが買い越し。
GS・JP・ドイツ・野村・ニューエッジが売り越し。
外資系等は特になし。
テクニカル的にはデジアーツ(2326)、レンゴー(3941)、リオン(6823)シスメックス(6869)、富士急(9010)、BS11(9414)、伊藤ハム(2284)、米久(2290)、アミューズ(4301)、小田急(9007)、チヨダ(8185)、アクリーティブ(8185)、日新(9066)が動兆。