
【大引け概況】
6日の日経平均株価は3日続落し、前日比182円68銭安の1万8191円32銭で終えた。年初から3営業日連続で下落したのは1995年の大発会から4営業日連続で下げて以来、21年ぶり。4日の大発会からの累計で842円39銭下落した。
前日の欧州株が総じて高く、米国株も方向感を欠いたとはいえ底堅さをみせ、きょうの東京市場も朝方は値ごろ感からの押し目買いが先行した。
しかし、前場後半になって地合いは一変、北朝鮮が水爆実験を行ったことが分かり、それに前後して為替が大きく円高・ドル安に振れ、日経平均も先物主導で一時300円を超える下げをみせた。その後は中国株や韓国株が底堅い動きをみせるのを横目に下げ渋る展開になった。
米アップルが主力商品を減産すると伝わり、関連銘柄が下落したことも株価指数を押し下げた。日経平均採用銘柄では、TDKや京セラ、アルプスなどの下げが目立った。
電子部品や自動車などの値がさ株が売られたほか、物色テーマに乗る中小型株もこれまで先駆した銘柄に利益確定売りが目立った。
JPX日経インデックス400は3日続落。終値は前日比135.04ポイント安の1万3412.15だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続落し、15.87ポイント安の1488.84で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆4307億円、売買高は20億7618万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1493と、全体の約77%を占めた。値上がりは359、変わらずは83銘柄だった。
個別では、三井住友FGと日立が下落。任天堂と安川電の下げが大きかった。タカタやIHIの値下がりも目立った。ファナック、村田製作所も売られた。一方、小野薬品工業、エーザイやアステラスなど医薬品の一角が上昇。三越伊勢丹とキリンHDの上げも目立った。
ダイヘン、日産化学工業も上昇した。
東証2部株価指数は3日続落した。大引けの2部指数は、前日比10.32ポイント矢巣の4668.43となった。個別銘柄では日抵抗器、フォーシーズ、キラオックスとアートSHDが下げ、一方、理経とJトラスト、キーウェア、アジア航測、日アビオが買われた。

日経ジャスダック平均株価は反落した。終値は前日比18円92銭安い2621円10銭だった。新興市場でも運用リスクを回避する動きが広がり、主力銘柄を中心に売りが出た。一方、自動運転やフィンテックなどテーマごとに個別銘柄を個人投資家が物色する動きは強かった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で758億円、売買高は1億7677万株だった。個別銘柄ではアクモス、トレイダーズHD、FVC、アイサンテク、グリムス、が下落した半面、ドーン、ビーマップ、環境管理、カーディナルがストップ高。イメージワンやドーン、明豊エンター、ソリトンは上昇した。
東証マザーズ指数は6営業日ぶりに反落した。終値は前日比17.39ポイント安い880.24だった。一部の個別銘柄の人気化を背景にマザーズ市場の売買代金は約1年ぶりの高水準となった。個別銘柄ではロックオンがストップ安。インフォテリ、アイリッジ、ビリングシス、そーせい、ミクシィの値下がりが目立った。ラクーンやインベスC、ITbook、ASJ、ラクーン、グリーンペプタイは上げた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
18,191.32 |
-182.68 |
日経平均先物 |
18,180.00 |
-180.00 |
TOPIX |
1,488.84 |
-15.87 |
TOPIX先物 |
1,489.00 |
-16.00 |
東証2部指数 |
4,668.43 |
-10.32 |
JASDAQ |
2,621.10 |
-18.92 |
マザーズ |
880.24 |
-17.39 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2076180 |
2430756 |
東証2部 |
141010 |
28581 |