
【前引け概況】
6日前場の日経平均株価は続落し、午前の終値は前日比222円23銭安の1万8151円77銭だった。
朝方高く始まったものの買いが続かず、日経平均はマイナス圏に沈んだ。引き続き中国景気の減速懸念が重荷となっているほか、前場後半は外国為替市場で急速な円高が進行したことが売りを助長、先物主導の下げで押し目に買い向かう動きも限定的だった。
米アップルが最新スマートフォンを減産すると伝わり、TDKやアルプスなど電子部品株が売られた。
取引時間中に北朝鮮で核実験が行われた可能性が伝わったことも買い手控え要因となったようだ。
中国メディアの財新と英マークイットが10時45分ごろに発表した昨年12月の非製造業購買担当者景気指数(PMI)は、過去2番目に低い水準になった。好不況を判断する目安である『50』は上回ったものの、先行き懸念が強く残った。
■日経平均株価 18,151.77(-222.23)
■日経平均先物 18,140(-220)
■東証1部出来高 10.15億株
■東証1部売買代金 1.15兆円
■TOPIX 1,486.64(-18.07)
■騰落 上昇279/下落1,542
■日経JQ 2,626.36(-13.66)
■マザーズ指数885.14(-12.49)
前場の東証1部の売買代金は概算で1兆1587億円、売買高は10億1544万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1542と、全体の約8割を占めた。値上がりは279、変わらずは113銘柄だった。
個別ではソニーが冴えず、アルプス電気、村田製作所も下落。任天堂が大幅安、ファナックも売られた。三菱UFJフィナンシャル・グループなど銀行株が軟調で、安川電機、日本航空電子工業も安い。
半面、さくらインターネットが商いを伴い逆行高、ダイヘン、ネクストも買われた。タカラレーベンが上昇し、東京計器、石川製作所なども物色された。
東証2部株価指数は3日続落。前引けの2部指数は、前日比6.71ポイント安の4672.04となった。
個別銘柄では、RVH、カネコ種苗、日アビオ、プラズマ、ラオックスが売られた。一方、アジア航測、村上開明、アルデが買われた。

日経ジャスダック平均株価は反落した。終値は前日比13円66銭安い2626円36銭だった。中国景況感の減速などによる日経平均株価の続落を受け、投資家心理は悪化。新興市場でもリスクを回避する動きが強まった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で449億円、売買高は1億1118万株だった。個別銘柄では、トレイダーズやアイサンテク、ミナトHD、C&R社、アパマンショが下落した。半面、ドーン、イメージワン、ビーマップがストップ高。プロパスト、アスコット、明豊エンター、ソフトフロントは上昇した。
東証マザーズ指数は6営業日ぶりに反落した。終値は前日比12.49ポイント安い885.14だった。 個別銘柄ではリボミック、ロックオン、インフォテリ、そーせいやミクシィ、FFRIなど主力銘柄の値下がりが目立った。ラクーンやインベスC、モルフォ、シンプロメンテ、ITbookが上げた。