【オープニングコメント】
6日の東京株式市場は、CME225先物水準からやや買い先行でのスタートが見込まれる。その後は、中国株式市場の反応をみたいとして、模様眺め気分が広がりそうだ。
日経平均株価予想レンジは、1万8100円-1万8600円。
午前10時45分(日本時間)には、中国で15年12月財新非製造業PMI(購買担当者景気指数)の発表が予定されていることもあり、個別株物色が中心となろう。また、株価指数先物主導による相場展開が続いていることにも、注意が必要だ。
週末のSQや米雇用統計が意識されるタイミングで様子見姿勢も強まりやすく、上値を追う動きは限定的か。
主要外国証券経由の注文動向は売り1980万株、買い1580万株で、差し引き400万株の売り越し。売り越しは2営業日ぶり。金額も売り越し。
売りセクターに、建設、機械、食品、電機、不動産、自動車、化学、鉄鋼、薬品、電力、ガス、鉱業など。
買いセクターに、機械、サービス、建設、電機、自動車、陸運、小売、ゴム、化学、食品、銀行など。
【予定】
01月06日(水)
【国内】
12月日経PMIサービス業(10:35)
《決算発表》
ABCマート、スギHD、ヨンドシーHD、フジ、アークス、わらべや、フロイント、AIT、BS11、天満屋ス、北恵
【海外】
中国12月財新PMIサービス業(10:45)
仏12月消費者信頼感指数(16:45)
仏・独・ユーロ圏12月マークイットサービス業PMI確報値(17:50~18:00)
米12月ADP雇用統計(22:15)
米11月貿易収支(22:30)
米12月マークイットサービス業PMI確報値(23:45)
米12月ISM非製造業景況指数(7日0:00)
米11月製造業受注(7日0:00)
12月15・16日開催のFOMC議事録
《決算発表》
モンサント
《イベント》
家電見本市「CES2016」開催(~9日ラスベガス)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります

【NY概況】
5日のNYダウ平均は4営業日ぶりに小反発した。終値は前日比9ドル72セント高の1万7158ドル66セントだった。
昨日の大幅下落を受けて、寄り付き後は買いが先行したものの、中国経済への懸念を背景とした世界経済の先行き不透明感や中東情勢の緊迫化を受けて投資家心理が悪化しており、前日終値を挟んで小動きとなった。
前日までの下落局面で、ダウ平均の下げ幅は572ドルに達していた。5日は主要な米経済指標の発表がなく新たな取引材料に欠いたこともあって、値ごろ感からの買いも入りやすかった。欧州主要国の株価指数が上昇したことも米株式相場の買いを誘った。
ダウ平均は110ドル安まで下げる場面があった。4日発表された中国製造業の景況感が悪化するなど、世界的な景気減速への懸念が米株相場の重荷となった。中国政府が大株主の売却制限など株価対策を打ち出したにもかかわらず、中国株は軟調に推移した。同国市場の不安定さが続くとの警戒も米株式の買いを鈍らせた。
セクター別では、不動産や電気通信サービスが上昇する一方で自動車・自動車部品やテクノロジー・ハード・機器が下落した。
ナスダック指数は4日続落し、前日比11.659ポイント安の4891.430で終えた。アップルなど時価総額の大きいハイテク株への売りがかさみ、指数を押し下げた。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,158.66 +9.72
S&P500種
2,016.71 +4.05
ナスダック
4,891.430 -11.659
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は4営業日ぶりに反発した。3月物は前日比110円高の1万8395円で引け、前夜の大取終値を35円上回った。前日に中国株の急落を受け大きく売られた反動から、買われた。3月物は一時1万8545円まで上げた。市場には世界景気の先行き不透明感が根強く、上げ幅は限られた。この日の3月物安値は1万8140円。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
18395 ( +35 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
18435 ( +75 )
( )は大阪取引所終値比