
【大引け概況】
5日の日経平均株価は続落した。前日比76円98銭安の1万8374円00銭で終えた。
強弱感の対立するなか、日経平均株価は方向感を欠き前日比プラスとマイナスの挟間を往来する展開となった。
前日に急落した中国株が5日も方向感を欠く動きで中国株式相場の一段安への警戒感が解けず、リスク資産である株式への買いを見送る姿勢が強まった。中東での地政学リスクの高まりも重荷で、主要銘柄を中心に売りが続いた。
5日の中国・上海株式指数は前日比でプラスに転じる場面があったものの、中国当局による株式市場政策など政策を見極めたいムードも強く、方向感を欠く動きだった。中国株式相場の先行き懸念を払拭しきれず、投資家心理を冷やした。
サウジアラビアは3日、イランとの外交関係の断絶を発表した。4日にはバーレーンとスーダンもイランとの断交を表明、原油相場への影響などが警戒され、日本株にも重荷となった。
もっとも下げ幅も限られた。中国株が上昇した場面では、日本株にも買いが増え、日経平均は一時100円近く上げた。日経平均は前日の大幅安で「売られすぎ」のサインも出ていたため値ごろ感があるとの見方も浮上し相場を下支えした。
JPX日経インデックス400も続落した。終値は前日比50.05ポイント安の1万3547.19だった。
東証株価指数(TOPIX)も続落し、4.96ポイント安の1504.71で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆2013億円だった。売買高は19億2364万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1009と全体の52%を占めた。値上がりは796、変わらずは130銘柄だった。
個別では、値がさのファストリやファナックが下落した。トヨタやホンダが下げた。東芝も安く、村田製や小野薬、デンソーも売られた。日本水産が大幅安となったほか、住友化学、ネクストも売られた。一方、NTTドコモやKDDIが上昇した。旭化成や三井不が上げ、さくらインターネットは3日連続ストップ高。アドヴァンが大幅高となり、古河電気工業、クミアイ化学工業なども高い。
東証2部株価指数は続落した。大引けの2部指数は、前日比16.23ポイント安の4678.75となった。 個別銘柄ではラオックスやアートSHD、アジア航測、日プラストが下落した。一方、省電舎、土木管理試験所、システムソフト、RVHやJFLAが上昇した。

日経ジャスダック平均株価は小幅に反発した。大引けは前日比1円37銭高の2640円02銭だった。新興企業向け市場でも買いが優勢となる銘柄が増え、日経ジャスダック平均は上げに転じた。
金融とIT(情報技術)を融合したフィンテック関連に引き続き物色が向かった。他にも社会保障と税の共通番号(マイナンバー)関連などテーマ物色が盛り上がったことが相場全体の支えとなった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で736億円、売買高は1億4391万株。
個別銘柄ではNIC、テリロジー、プロパスト、イメージワン、ビーマップ、ドーンなどがストップ高。日本ラッド、元旦、アクモス、Dガレージが上げた。一方でFVCやアイサンテク、クルーズ、JHD、ミナトHD、SE H&Iは下落した。
東証マザーズ指数は5日続伸。大引けは前日比10.10ポイント高の897.63と昨年12月14日以来の水準を回復した。個別銘柄ではインベスターズC、ラクーン、ITbook、ALBERTがストップ高。フィンテック関連が買われた。そーせいも高い。11時30分にがん治療薬の臨床試験を開始すると発表したOTSは午後に上げ幅を拡大した。半面、アークン、リボミックがストップ安。ミクシィ、ダブルスタンダード、マイネット、モルフォが下げた。
【指標一覧】
終値 |
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|
日経平均株価 |
18,374.00 |
-76.98 |
日経平均先物 |
18,360.00 |
-20.00 |
TOPIX |
1,504.71 |
-4.96 |
TOPIX先物 |
1,505.00 |
2.00 |
東証2部指数 |
4,678.75 |
-16.23 |
JASDAQ |
2,640.02 |
1.37 |
マザーズ |
897.63 |
10.1 |
出来高 |
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東証1部 |
1923640 |
2201308 |
東証2部 |
114190 |
22454 |