
【寄り付き概況】
5日前場寄り付きの日経平均株価は続落した。前日比100円超安い1万8300円台半ばまで下げている。前日の中国株の急落、それを受けての世界同時株安の進行で投資家の運用リスクを回避する姿勢が強まった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。
4日の中国株式相場は大幅に下落、「サーキットブレーカー」が発動された。中国株の下落を受けて欧米の株式相場は軒並み下落、投資家心理が悪化して東京株式市場にも改めて売りが出ている。
【10時の概況】
日経平均は前日比71円34銭の1万867円25銭で推移している。米国株が引けにかけて下げ幅を縮小したことや円高進行一服などが材料視されて、日経平均は円建てCME先物終値18285円を上回る格好に。ただ、中国株の動向を見極めたいとするムードが強まっており、指数を積極的に手がける動きは手控えられている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小安く推移している。
■日経平均株価 18,367.25(-71.34)
■日経平均先物 18,360(-20)
■TOPIX先物 1,501.00(-2.00)
■騰落 上昇535/下落1,239
■日経JQ 2,623.88(-14.77)
■マザーズ指数 873.74(-13.79)
前日の中国株の下落、それを受けた世界同時株安で一段安を警戒した売りが続いている。朝方の売り一巡後は割安感からの見直し買いが入り前日終値(1万8450円)付近まで下げ幅を縮小する場面があった
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6495億円だった。売買高は6億59万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1239と、全体の64%を占めた。値上がりは535、変わらずは160銘柄だった。
業種別では33業種中、値上がりは情報通信、電力ガス、空運、ガラス土石、卸売、陸運の6業種にとどまっている。半面、値下がりで目立つのは水産、保険、化学、医薬品、食料品、石油、その他製品など。
個別では、ファナックやコマツが下げた。12月の百貨店売上高が小幅な伸びにとどまったJフロントや高島屋が下落した。住友化やJTも安い。一方、NTTドコモやKDDIが上げた。日本郵政やゆうちょ銀は上昇した。
東証2部株価指数は続落した。ラオックスとアートSHDが下げた。一方、ヨネックスと日本アビオが上げた。
■バルニバービ(3418)
急反発。1株につき2株の割合で株式分割を実施すると発表している。基準日は1月31日(実質的には1月29日)。投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図る。
テクニカル的には太平電(1968)、コア(2359)、ハニーズ(2792)、シュッピン(3179)、モバクリ(3669)、タカキタ(6325)、ヤーマン(6630)、大崎電(6644)、タカタ(7312)、アズワン(7476)、ウッドワン(7898)、穴吹興産(8928)、トラコス(9715)、アイネス(9742)が動兆。