【オープニングコメント】
5日の東京株市場式は、落ち着きどころを探る展開で手控えムードが広がりそう。
日経平均株価予想レンジは、1万8100円-1万8600円
シカゴ日経225先物は一時18085円まで下げていることもあり売り先行だろう。
前日にサーキットブレーカーが発動した上海市場の動向も見極めたいところ。初めて導入した制度だったことで、狼狽売りが集中したこともあり、落ち着きをみせてくるかが注目される。
個別では、短期的な資金が中心なほか、過熱感が警戒されるものの、フィンテックや自動運転車関連などへの物色が活発である。値動きが荒いとはいえ、中小型のテーマ株等に資金が集中するだろう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1140万株、買い1590万株で、差し引き450万株の買い越し。買い越しは2営業日ぶり。金額も買い越し。
売りセクターに、化学、通信、建設、機械、卸売、その他金融、陸運、食品、電機、自動車、小売、商社、情報通信など。
買いセクターに、銀行、自動車、電機、サービス、建設、小売、陸運、機械、ゴム、保険、REITなど。
【予定】
01月06日(水)
【国内】
12月日経PMIサービス業(10:35)
《決算発表》
ABCマート、スギHD、ヨンドシーHD、フジ、アークス、わらべや、フロイント、AIT、BS11、天満屋ス、北恵
【海外】
中国12月財新PMIサービス業(10:45)
仏12月消費者信頼感指数(16:45)
仏・独・ユーロ圏12月マークイットサービス業PMI確報値(17:50~18:00)
米12月ADP雇用統計(22:15)
米11月貿易収支(22:30)
米12月マークイットサービス業PMI確報値(23:45)
米12月ISM非製造業景況指数(7日0:00)
米11月製造業受注(7日0:00)
12月15・16日開催のFOMC議事録
《決算発表》
モンサント
《イベント》
家電見本市「CES2016」開催(~9日ラスベガス)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります

【NY概況】
4日のNYダウ工平均は年始の休場を挟み3日続落した。
終値は前年末比276ドル09セント安の1万7148ドル94セントとなった。3日間の下げ幅の合計は572ドルに上る。中国株の急落を受けて日欧の株式相場が下落した流れが波及した。
中国では経済指標の悪化を嫌気し上海株などが急落。「サーキットブレーカー」が発動されるなど、中国市場の混乱が鮮明となった。日本市場のほか欧州でも株式に売りが先行した。
世界同時株安の様相が深まると米株式市場も朝方から売り一色で始まった。ダウ平均の下げ幅は一時、467ドルに拡大し、取引時間中としては約2カ月半ぶりに1万7000ドルの大台を割り込む場面もあった。
サプライマネジメント協会(ISM)が発表した15年12月の製造業景況感指数や11月の建設支出がいずれも市場予想に反して悪化した。米景気の先行きに対する不安感も相場を下押しした。
また、サウジアラビアやバーレーン、スーダンなどがイランとの国交断絶に踏み切ったことも投資家心理を悪化させた。セクター別では全面安となり、特に銀行や小売の下落が目立った。
ナスダック総合株価指数も3日続落。104.322ポイント安の4903.089となり、15年10月21日以来ほぼ2カ月半ぶりの安値を付けた。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,148.94 -276.09
S&P500種
2,012.66
ナスダック
4,903.089 -104.322
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は大幅続落した。3月物は前営業日(15年12月31日)比475円安の1万8285円で引け、同限月物終値ベースで約2カ月半ぶりの安値をつけた。前夜の大取終値を95円下回った。中国株の急落を受け投資家心理が悪化し、米株とともに日経平均先物も売り進まれた。3月物は一時1万8085円まで下げたが、引けにかけては下げ渋った。この日の3月物高値は1万8945円。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
18285 ( -95 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
18320 ( -60 )
( )は大阪取引所終値比