
【大引け概況】
2015年の大納会30日の日経平均株価は3日続伸した。終値は前日比51円48銭高の1万9033円71銭で2015年の取引を終えた。
17日以来2週間ぶりに大台の1万9000円台を回復した。原油先物価格の上昇を受けた前日の米株高で、投資家心理が改善した。
食料品や陸運、小売りなど、好業績期待のある内需銘柄のほか、このところ軟調だった精密機器や電子部品に買いが入った。
日経平均株価は、朝方一時、1万9100円台に上昇した。このところ軟調だった鉄鋼などの資源関連株や電気機器株に買いが先行した。今月中旬に大幅に下げたため、値ごろ感に着目した買いが入ったとの指摘もあった。ただ、積極的に上値を買い上がる雰囲気には欠け、個別株を物色する動きに終始した。高値圏では利益確定売りも出て、日経平均は急速に伸び悩む場面もあった。
東証株価指数(TOPIX)は1547.30で終え、年間では9.9%上昇した。JPX日経インデックス400は1万3951.93で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆6505億円、売買高は14億9001万株。東証1部の値上がり銘柄数は全体の62%にあたる1207、値下がり銘柄数は597、変わらずは131だった。
個別ベースでは個人投資家主導で中小型材料株物色の動きが目立ち、値を大きく飛ばす銘柄も多かった。
個別では、業績回復見通しの日本紙は上昇した。トヨタ自動車が売買代金トップで堅調。パイオニアやカシオ、東芝、シャープも買いが優勢だった。高島屋や丸井Gの上げも目立った。アダストリアが急伸、さくらインターネットは値幅制限いっぱいに買われた。
半面、日本郵政が軟調、任天堂も冴えない。三菱UFJや野村、大和が小幅安に転じた。保険株や医薬品、素材株も軟調だった。
東証2部株価指数は4日続伸した。2部指数は、前日比43.67ポイント高の4729.85となった。キーウェア、アートSHD、中北製作所、象印や朝日インテク、日精機が上昇した、半面、アルメディオ、いであ、アルチザ、JトラストやSFJが下落した。

日経ジャスダック平均株価は3日続伸した。終値は前日比23円67銭高の2647円60銭だった。米株高を背景に日経平均株価が上昇し、投資家心理が改善。運用リスクを取りやすくなった投資家は大型株に加え、資金を振り向ける矛先を新興市場にも広げた。ジャスダック平均は年間で12%高、4年連続で上昇した。
午後に入ると上げ幅を拡大した。小型無人機ドローンや金融とIT(情報技術)を融合させた「フィンテック」などの将来性をはやしたテーマ物色の勢いが増し、それぞれの関連銘柄に短期的な資金が集まった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で683億円、売買高は1億4917万株だった。ドローン関連で石井工研やアクモスが買われた、トレイダーズHD、日本ライトン、T&CHD、
など買われた。FVCやクルーズ、ヤマト・インダ、マクドナルドが売られた。
東証マザーズ指数も3日続伸した。終値は前日比12.90ポイント高の887.14だった。年間では2.5%安、2年連続で低下した。
フィンテック関連のインフォテリやアイリッジ、セレスなどが上昇した。
夢展望、インフォテリ、ダブルスタンダードがストップ高、ロックオン、DDS、インベスターズC、セレスが買われた。半面、そーせいやミクシィなど主力株は下落、アークン、ファーストロジ、ASJ、アウン、サイジニアが売られた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
19,033.71 |
51.48 |
日経平均先物 |
19,000.00 |
20.00 |
TOPIX |
1,547.30 |
3.91 |
TOPIX先物 |
1,545.00 |
1.50 |
東証2部指数 |
4,729.85 |
43.67 |
JASDAQ |
2,647.60 |
23.67 |
マザーズ |
887.14 |
12.90 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1490010 |
1650599 |
東証2部 |
106120 |
30405 |