
【前引け概況】
30日午前の日経平均株価は3日続伸した。午前の終値は前日比61円78銭高の1万9044円01銭だった。前日の欧米株市場が総じて高かったことで投資家心理が改善し買いが優勢となった。電子部品や資源関連を中心に幅広い銘柄に買いが入った。
日経平均は一時130円超上昇し、取引時間中として18日以来ほぼ2週間ぶりに1万9100円台に上昇した。一方、1万9000円の節目を回復したことで上値では利益確定を目的とした売りも出た。前場後半にかけて株価指数先物に断続的な売りが出ると、日経平均も一時急速に伸び悩んだ。
JPX日経インデックス400は前日比0.29%高い1万3967.37、東証株価指数(TOPIX)は0.31%高の1548.20で午前を終えた。
■日経平均株価 19,044.01(+61.78)
■日経平均先物 19,040(+60)
■東証1部出来高 7.54億株
■東証1部売買代金 0.78兆円
■TOPIX 1,548.20(+4.81)
■騰落 上昇1,105/下落679
■日経JQ 2,641.29(+17.36)
■マザーズ指数 882.62(+8.38)
前引けの東証1部の売買代金は概算で7808億円、売買高は7億5424万株。東証1部の値上がり銘柄数は1105、値下がり銘柄数は679、変わらずは151だった。
個別では、トヨタ自動車が堅調、シャープや東芝が大幅上昇。指紋認証ATMの需要拡大で思惑買いが入ったOKIのほか、カシオ、新生銀の上げも目立った、富士フイルムホールディングスも高い。さくらインターネットが値を飛ばしたほか、アダストリアが大幅高、キーエンスも上昇した。一方、新日鉄住金やJFEは下げに転じた。急騰していた日水は反落。大手建設株も軟調に推移した。日本郵政が軟調、小野薬品工業も冴えない。大日本住友製薬、日本触媒も下落した。
東証2部株価指数は4日続伸した。前引けの2部指数は、前日比20.81ポイント高の4706.99となった。 個別銘柄ではインタートレ、RVH、中北製作所、ラオックス、象印やSFP、ベネ・ワンが買われた。半面、アルチザ、SFJ、いであ、日抵抗器が売られた。

日経ジャスダック平均株価は続伸した。前引けは前日比17円36銭高の2641円29銭だった。前日の米株高や円高一服を背景に投資家心理がやや強気に傾いた。
大型株に加えて中小型株に資金を振り向ける姿勢が強まった。個別の売買材料のほか、小型無人機ドローンの商用利用の環境整備が伝わったことで、同関連を中心にテーマ物色の動きもみられた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で370億円、売買高は8606万株。総務省が商用ドローンの環境整備を実施すると伝わり、石井工研やアクモスなど関連銘柄が買われた。JHDがストップ高。日本ライトン、T&CHD、倉元やラック、ノジマも高かった。半面、FVC、ARM、カルナバイオやセプテニHDも売られた。
東証マザーズ指数も続伸した。前引けは前日比8.38ポイント高い882.62だった。 個別銘柄ではインフォテリ、ロックオン、DDS、サイバダインやロゼッタ、メタップスが上げた、半面、アークン、ファーストロジ、ミクシィやそーせい、アークンが下げた。