
【寄り付き概況】
2015年の大納会である30日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比88円60銭高の1万9070円83銭。
24日以来、4営業日ぶりに節目の1万9000円台を回復した。上げ幅は一時100円を超えた。前日の米株高を受け、投資家心理が改善した。パナソニックやアルプス、TDKが高い。神戸鋼も上げている。
個別では、日本紙が大幅高。15年10~12月期の連結営業利益が前年同期並みを確保したもようと伝わり、4~9月期からの収益回復を好感した買いが入った。アダストリアも急伸した。前日発表した3~11月期の連結純利益が急増し、通期計画を達成したことが買い手掛かり。一方、大日本住友や第一三共、古河電は安い。
■日本製紙<3863>
12月3日以来の2000円台復帰を果たし、マドを開けて25日移動平均線を上に抜いてきた。30日付の日本経済新聞が「(同社)の2015年4~12月期の連結営業利益は前年同期から2割減の150億円強となりそうだ。主力の洋紙の販売が落ち込んでいるうえ、円安で海外から輸入する木材チップなどの原燃料コストが膨らむ」と報じた。
■ラオックス<8202>
前週末引け後に、中国人留学生の不法就労による書類送検という悪材料と、中国不動産最大手の緑地控股集団と共同で千葉の大規模商業施設取得という好材料の2つが同時に出たかたちとなったが、週明けは強弱感が対立し売買が交錯していた。
225先物はSBI・野村・マネ・日興・パリバ・メリル・アムロが買い越し。
ニューエッジ・モルスタ・クレディ・日産・みずほ・楽天・バークレイズが売り越し。
TOPIX先物はモルスタ・野村・UBS・JP・バークレイズが買い越し。
GS・メリル・パリバ・大和・ニューエッジ・クレディが売り越し。
外資系等は武田(4502)、大日住友(4506)、大塚HD(4578)、山パン(2212)、ヤマ発(7272)、川船(9107)に注目。
テクニカル的には東洋建(1890)、日ビルド(1916)、JBR(2453)、日清オイリオ(2602)、ローソン(2651)、味(2802)、ニチレイ(2871)、ケンコー(2915)、ココカラ(3098)、マクニカ富士(3132)、東レ(3402)、ファインデク(3649)、ヒトコム(3654)、Minori(3822)、JSR(4185)、ダイセル(4202)、PI(4290)、ロート(4527)、参天(4536)、フジキカイ(6134)、ダイキン(6367)、IDEC(6652)、ワコム(6727)、アルバック(6728)、カシオ(6952)、フタバ(7241)、ガリバー(7599)、スクリン(7735)、マネパ(8732)、ドーム(9681)、アークス(9948)、極洋(1301)、コムシス(1721)、サーラ(2734)、さくら(3778)、日軽金(5703)、住友鉱(5713)、キトー(6409)、アルパイン(6816)、パスコ(9232)、イーレックス(9517)、ミロク(9928)が動兆。